キャンプの醍醐味のひとつといえば、焚き火。これがやりたくてキャンプを計画する人も多いのではないでしょうか。一方で、ルールや基本的なマナーを知らずに臨むとトラブルを起こしやすいものでもあります。
そこで今回は、初心者がやりがちな焚き火のマナー違反やNG行為についてまとめてみました。キャンプ場のルールを確認して、楽しく焚き火を囲みましょう。
ほとんどのキャンプ場で「直火禁止」って知ってた?
初心者キャンパーが戸惑うことのひとつが、ほとんどのキャンプ場で「直火」が禁止されている、ということだと思います。頭の中でイメージしている焚き火の映像と、キャンプ場で実現できる焚き火が、実はかなり違うんです。
ここでいう直火とは、食材を直接火であぶる調理方法を指すものではなく、「地面の上に直接薪を組んで焚き火をする」行為のこと。
芝生や地面にダメージが残ってしまうなどの理由から、直火を禁止するキャンプ場が増えてきています。
直火禁止のキャンプ場で焚き火をしたいときは、「焚き火台」の用意が必要です。
何を購入すべきか迷ったら、まずはキャンプ場のレンタル品やキャンプギア専門レンタルサービスで試してみるのも手です。色々なサイズ・形があるので用途や移動手段に合わせて選びましょう。
「後始末をせずに帰る」のは絶対にダメ!
言うまでもないことですが、キャンプを終えたあとは「後片付けをして帰る」のは、当然のこと。スタッフに一任できるごく一部のグランピング施設を除いて、自分のことは自分でするのが、キャンプの基本です。
ただ、知識がないと「後片付けをするつもりでいたのに時間切れ」など、困った事態に直面することも。完全に消火できていない薪を放置すると、枯れ葉などに引火して火災を起こすリスクがあるので、絶対に放置はダメ!
実際にやってみると気づくのですが、焚き火って完全に消火するまでにかなりの時間がかかるもの。きちんと消火できたかを確認して帰れるように、後始末の時間を長めに確保しておきましょう。
焚き火が終わったらすみやかに消火する
「焚き火台を利用すれば、自然への影響はないよね」と考えがちですが、残念ながらそうでもないようです。焚き火台からの輻射熱が地面に加わったり、火の熱や煙が生き物や植物の成長を妨げたりと、少なからず影響は出てしまいます。
焚き火台から炭や灰が地面に落ちてしまうこともあるので、焚き火台の下に焚き火シートを敷き、地面をカバーするのが理想です。用意ができる方はぜひ、焚き火シートを併用しましょう。
また、焚き火の役目を終えたらすみやかに後始末をして、周囲への負荷をなるべく減らすことも大切です。焚き火の後始末のポイントは「すべて燃やし尽くす」こと。撤収時間までに全部を灰にできるのが理想的な後始末です。