さまざまな高山植物が見られるのも登山の楽しみ
燕岳の稜線には種類豊かな高山植物が生えていて、それを眺めながら山中を歩くことが楽しみの一つになっています。
ハクサンフウロ、高根ナデシコ、チングルマ、ウサギギク、トリカブトなど、色とりどりの花々があちこちで見られます。
なかでも高山植物の女王、コマクサは、ベストシーズンと言われる7月中旬から8月であれば、燕岳でも数多く見られます。北アルプスの女王、燕岳に高山植物の女王、コマクサと、2大女王が一度に見られるのです。コマクサは、「燕山荘」から燕岳の頂上にかけての道に、よく群生しています。
ついに下山! そして登山口の中房温泉へ
数々の難所をくぐりぬけ、ようやく下山完了! 中房温泉の登山口まで戻ってきました。
せっかくなので信州を代表する名湯・中房温泉のお湯に浸かって、少しでも疲れを取ってから帰路に就くとしましょう。
日帰り専用の露天風呂である「湯原の湯」は、源泉かけ流しで加水・加温なし。湯量も豊富で、登山後でなくても入る価値があります。
いかがでしたでしょうか、夏の燕岳。
下山しているときに、後ろを歩かれていた方から「冬は毎年同じ人が登っていて、まるで同窓会みたい。山も夏とは全然違う景色を見せてくれるから、おすすめですよ」と、冬の燕岳の魅力を教えてもらったので、今度は冬登山に挑戦してみたいと思います。
【データ】
施設名:燕山荘
住所:長野県安曇野市穂高有明中房国有林内
URL:https://www.enzanso.co.jp/
施設名:合戦小屋
住所:長野県安曇野市穂高有明中房国有林内
URL:https://www.enzanso.co.jp/kassengoya
施設名:中房温泉・日帰り専用野天風呂「湯原の湯」
住所:長野県安曇野市穂高有明
【著者プロフィール】
古郡充彬(ふるごおり・みつあき)
フリーライター。幼い頃はアウトドアとは無縁だったが、野外フェスの仕事をすることをきっかけにさまざまなアクティビティを体験。数々経験した中で自分には釣りと登山が性に合っていることに気づく。体を動かした後の温冷浴が好き。 https://www.instagram.com/furugor/