肉眼でしか見られない、ここだけの星空と日の出
数々の夜景スポットや星空スポットを見てきた筆者ですが、ここまで純度の高い星空は、山頂以外ではなかなか見られないでしょう。
写真では伝わりづらいですが、この星空を見るために登っても損はない、と言い切れるくらいの、美しい星空が広がっていました。
そして、山頂で見られる景色は星だけではありません。天候次第ではありますが、翌朝は、雲海や日の出が見られるのです!
ちなみに山小屋内はこんな感じで、山頂とは思えないくらい、快適な睡眠環境が用意されていました。
興奮のためかあまり眠れず、少し高山病っぽい感じでもありましたがなんとか持ちこたえて、朝がやってくるのを待ちます。
夜が明ける頃、東の空がその色を少しずつ変えていきます。この幻想的な空の景色を写真に収めようと、宿泊客の方々も外に出てきました。
この日は運よく、雲海と日の出の両方を見ることができました。やがて朝になり、あたりが明るくなると、皆さん、早々に出発準備を始めます。
そのまま表銀座から槍ヶ岳まで抜けるコースで次の宿泊先へ向かう人や、筆者も選んだ「合戦尾根」往復コースでそのまま登山口まで下山する人など、さまざまな方がいらっしゃいました。
筆者はコーヒーで一服し、ホットサンドメーカーで作ったホットサンドを朝食として食べてから、下山の準備を始めました。次回は中房温泉登山口に向けて下山する様子をレポートします。
【データ】
施設名:燕山荘
住所:長野県安曇野市穂高有明中房国有林内
【著者プロフィール】
古郡充彬(ふるごおり・みつあき)
フリーライター。幼い頃はアウトドアとは無縁だったが、野外フェスの仕事をすることをきっかけにさまざまなアクティビティを体験。数々経験した中で自分には釣りと登山が性に合っていることに気づく。体を動かした後の温冷浴が好き。