まだまだ続く!「合戦小屋」への獣道
第一ベンチをようやく越えたと思ったら、第二ベンチ(1800m)~第三ベンチ(2000m)も急な登山道。しかも、一歩進むごとに「よいしょ」と言ってしまうほど、激しさを増していきます。
周りの登山客の皆さんと声を掛け合いながら(といってもほぼ声を掛けてもらっている側)、休憩をこまめに取りつつ、少しずつ登っていきます。
今回の登山は夕方までの勝負。というのも、今回は荷物の軽量化のためテントを持ってきておらず、山小屋に宿泊するつもりだったのです。
夕方までに、なんとか山頂の山小屋にたどり着かねば。無理はしていませんでしたが、多少、気持ちに焦りが出てきていました。
美しい新緑と合間に見える絶景がパワーに!
足の裏が痛くなってきたり、帽子の中が蒸れてきたり、周りを観察する余裕はほとんどなかったものの、それでも歩きながら目に飛び込んでくる自然の美しさや、途中途中に見える下界の絶景が、疲れた体を鼓舞してくれます。
「この先に、もっともっと美しい風景が待ってくれている!」と己に言い聞かせ、力を振り絞って登っていきます。
今回は、ミッドカットのハイキングシューズを履いていったので、山道の途中で滑ることもなく、しっかりと大地を踏みしめながら歩くことができました。
なんとか頑張って歩き続けていると、ようやく「合戦小屋」の文字が!
すでに体はヘトヘトでしたが、前半戦の最後の力を振り絞り、歩みを進めます。
ようやく標高2350mの「合戦小屋」にたどり着きました。スイカが名物のこの小屋で、しばしの休息。
お昼前までに着いたので、このまま行けば、ペース的にはなんとか夕方までに、頂上へ到着できそうです。
次回は、「合戦小屋」から頂上へ向けて再び登山開始!
急峻な「合戦尾根」を越えて、山道がゆるやかになってきたところで、景色を楽しみながら登る様子をレポートしていきます。
【データ】
施設名:合戦小屋
住所:長野県安曇野市穂高有明中房国有林内
【著者プロフィール】
古郡充彬(ふるごおり・みつあき)
フリーライター。幼い頃はアウトドアとは無縁だったが、野外フェスの仕事をすることをきっかけにさまざまなアクティビティを体験。数々経験した中で自分には釣りと登山が性に合っていることに気づく。体を動かした後の温冷浴が好き。 https://www.instagram.com/furugor/