この連載では来たるべきスキーシーズンのためにスキー用品の買い方、選び方を考えてきましたが、ついに主役といえるスキー板が登場。夏からチェックすれば商品が出揃う秋や、ゲレンデがオープンする冬場にバタバタしなくて済むので、ぜひ基本の選び方を知っておきましょう。今回も、石井スポーツ神田本館、田近さんにお話をうかがいます。
滑りの質を変えるスキー板の「硬さ」と「重さ」
そもそも、スキー板といっても種類が豊富。だからこそ、しっかり選ぶ必要があると田近さんは話します。
「スキー板は初心者用、競技用、またバックカントリー用などじつにさまざまな種類があるんです。スキー経験者の方がこれから選ぶのであればオールラウンドのタイプがいいと思います」(田近さん)
そこそこ滑れるという人にオススメなのは、緩斜面も急斜面、あらゆる雪に対応するオールラウンドの板だそう。なかでも、ある程度の経験値がある人はスピードが出せる中上級者用を検討すべきだそうです。
「スピードが出せるタイプはある程度、スキー板自体が重たい。それをコントロールできる能力が必要ですが、硬くて重たいスキー板のほうがしっかり安定した滑りが楽しめますよ。
スピードが出にくい緩斜面を滑ることを想定した初心者用もありますが、ある程度滑れる人が乗るとスピードが出なくて逆に危険ですし、物足りなさを感じてしまうかもしれません。選ぶ際は重さや硬さにも注目し、迷ったり不安があれば店舗スタッフに相談してください」(田近さん)