キャンプに適した季節といえば、やっぱり春や秋が比較的、快適に過ごしやすいといえます。暑さや寒さが厳しい夏や冬のキャンプは、それなりの対策術と追加の道具(荷物)が必要になるため、その分だけ荷物が増えてしまいクルマの荷室は満載になってしまうことも。それでも夏は絶好のレジャーシーズンで、大人も子どもも夏休み(お盆休み)が同時に取れるタイミングでもあり、夏キャンプに行かれる方はしっかり対策して挑みましょう。とくにキャンプ場の所在地によっては、夜でも寝苦しい暑さに見舞われる場所もあるので、「夜だから涼しい」という概念は捨てることが大切です。
標高の高いキャンプ場を選ぶ
夏キャンプを快適に楽しむうえで知っておきたいのが、標高と気温の関係です。国際標準大気による定義では、標高が100m上がると気温が0.649℃下がるとされています。つまり、標高が高い場所に位置するキャンプ場であれば、酷暑に悩まされることなく快適に過ごすことができるのです。
避暑地として知られる軽井沢は標高が900〜1000mとなるので、海抜0mの場所に対して5.8〜6.5℃程度気温が下がるというわけです。夏にキャンプするなら山のなかにあるキャンプ場を選ぶようにしましょう。
テント内を換気するサーキュレーターは必須
夏キャンプのテント内は熱がこもりやすく、夜であっても暑苦しくて眠れないことがあります。対策術としてはサーキュレーターや扇風機を使ってしっかり換気することで、テント内の室温を下げることができます。換気方法は、テントのベンチレーション機能だけでは効果が薄いので、メッシュ窓にして空気の循環を促すことが大切です。
ただし、就寝時はプライバシーや防犯面を考えると、メッシュ窓のまま寝るのは気が引けるかもしれません。そんなときは就寝する1時間程度前からサーキュレーターなどを使ってあらかじめ換気しておくとよいでしょう。もちろん、就寝中もテント内の空気を循環させることで快眠できるようになります。
コットを使って地熱をシャットアウト
テント泊ではエアマットやインフレーターマットを使って就寝する人がいる一方で、ベンチやベッド代わりに使えるコットが暑さ対策にも使えます(冬キャンプでは寒さ対策にも!)。テントの下にグラウンドシートを敷いたとしても、夏のキャンプでは温かく熱せられた地熱を遮断することができません(冷気や地熱を遮断するグラウンドシートもあり)。
そこで活躍するのがコットです。コットは簡易ベッドのような形状なので、地面からの距離を稼ぐことができ、地熱の影響を受けにくいと言えます。また、キャンプ場のグラウンド(地面)は決してフラットではなく、コットであれば安定して寝床を確保することができ快眠することができるでしょう。