石畳と尾鷲杉の美林の中に続く古道へ
道の駅で歩く準備を整えたら、いよいよ峠越えのトレッキングを開始。国道42号の左側から、峠越えの古道へと入っていきます。
登山口の脇には、今上天皇が皇太子時代に行幸されたことを記念する、石碑が立てられています。沢沿いの道には、大小さまざまな自然石が敷き詰められており、古道らしい雰囲気が漂っています。
南紀地方は非常に雨が多い地域で、古道の石畳は道が崩れないために敷かれているのだとか。雨などで濡れていると滑りやすいので、気を付けて歩きましょう。
馬越峠から天狗倉山へ寄り道
登山口から約1.5kmを登ると馬越峠に着きます。小さな避難小屋が建てられており、休憩に最適です。
時間と体力に余裕があれば、ぜひ足を延ばしていただきたいのが、さらに0.6kmほど東へ進んだところにある「天狗倉山」。紀北町と尾鷲市の境界にある、標高522mの山です。
山頂には巨岩が鎮座していて、修験道の祠が祀られています。鉄梯子を使って巨岩の上に登ると、北側の眺望が開けています。晴れていれば、大台ケ原あたりまで見渡せますが、この日は、日出ヶ岳周辺が雪化粧で白くなっていました。
巨岩の南側には、眼下に尾鷲湾が見下ろせる絶景スポットがあります。
尾鷲湾の奥にある尾鷲漁港は、カツオやマグロの遠洋漁業の基地としても知られていますが、尾鷲湾や近海で獲れる地魚も、質が良くとても美味しいです。
峠まで戻って、尾鷲の市街地目指して下っていきます。尾鷲には、とれたての地魚が楽しめる寿司屋や和食店も点在。ぜひ、前どれの熊野の海の幸を味わっていきましょう。
【データ】
■施設名:種まき権兵衛の里
■住所:三重県紀北町便ノ山768
■施設名:道の駅 海山
■住所:三重県紀北町相賀1439-3
■URL:https://michinoeki-miyama.com/
※2023年3月現在の情報です。最新の情報につきましては各施設にお問い合わせください。