鬼が住んでいた? 巨大な洞窟「鬼ヶ城」
獅子岩からさらに海岸線を北上すると、やがて迫力ある海蝕洞、「鬼ヶ城」へ。こちらも、獅子岩と並んで世界遺産、国指定の名勝・天然記念物に指定されています。
大規模な地殻変動によって隆起し、海蝕を受けて形成された大洞窟で、高さ15m、面積は約1500㎡もあって、「千畳敷」と呼ばれています。
地域に伝わる伝説によると、ここは征夷大将軍・坂上田村麻呂に討ち取られた、海賊・多娥丸(たがまる)の棲家であったとか。
不思議な形状の岩のシルエットと、どこまでも青い海のコントラストは、ほかでは見られない独特な景色です。波の音をBGMに春の日差しを浴びていると、この美しい景色をいつまでも眺めていたくなります。
鬼ヶ城の遊歩道は、悪天候であったり風が強かったりすると、波が荒くなり、通行できないこともあります。手すりが設置されている部分もあり、歩きやすく整備はされていますが、充分に注意して歩いてください。
なお、伊勢路は、この背後にある「松本峠」を通っており、鬼ヶ城から松本峠へ通じる道もあります。
松本峠を経由して熊野市駅をゴールにしてもよし、北上して、大泊駅をゴールにしてもよし。熊野灘の景色に一日、どっぷり浸ってみるのもよいでしょう。
【データ】
■施設名:花の窟
■住所:三重県熊野市有馬町上地130
■URL:https://hananoiwaya.com/hananoiwaya/iwaya_index.html
■施設名:鬼ヶ城
■住所:三重県熊野市木本町
■URL:https://onigajyo.jp/
※2023年6月現在の情報です。最新の情報につきましては各施設にお問い合わせください。