岡山県は、瀬戸内式気候のエリアで晴天率が高く「晴れの国」と呼ばれています。「桃太郎の鬼退治」伝説が有名で、岡山駅を降りると猿と犬と雉を従え、勇ましい姿の桃太郎が迎えてくれます。
そんな岡山県で、近年SNS映えするスポットとして人気が高まっているのが「ニコニコ岩」。岡山県南部の海沿い、玉野市と倉敷市の市境にある「王子ヶ岳」に、それはあります。
王子ヶ岳は、標高234.5mの低山ながら、瀬戸内海を一望する絶景の山。山頂エリアは公園として整備されており、クルマで登ることもできます。南側の海岸沿いから登山道も何本かあり、登山口近くには無料駐車場もあるので、山麓にクルマを駐めて、トレッキングで山頂を目指すのもおすすめです。
奇岩が点在する修験道の道を登る
もともとは修験道の行者が修行で登っていたらしく、あちこちに祠などが点在しています。修行の道だけに、なかなか険しい急な道ですが、少し登ると美しい海が一望できて、疲れも吹き飛びます。
目の前には、瀬戸内海特有の多島美の海が広がり、対岸は高松の五色台。さらに瀬戸大橋や讃岐富士も見えます。
かなたに見える巨岩をよくよく見ると──
山頂部に出ると歩きやすい遊歩道が整備されていて、道もなだらかに。展望台とは反対方向、東へ向かって遊歩道を下っていくと……。
前方に、なんだかずんぐりとした岩がひとつ。なんだか、笑っているように見えませんか。
近づいていくと、どっしりとした巨岩、いや、巨顔が。確かに笑っているように見えます。あごが突き出て、ちょっとユーモラス。岩の前で同じ表情を作って記念撮影をしている人々もいます。SNSにアップするのでしょうか。
ニコニコ岩の周囲には、たくさんの巨岩が点在。上が平らで、休憩にぴったりの岩もあります。目の前の海を眺めながら、まったり過ごすには最適です。
ニコニコ岩のほかにも、おじさん岩、ひつじ岩など、ユニークな名前がつけられた岩がたくさんあり、ボルダリングのメッカともなっています。