ソトラバ

見つけたら観察してみよう! 生態が不思議ないきもの【爬虫類・両生類編】

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子供がマムシに擬態する 【アオダイショウ】

「アオダイショウは北海道、本州、四国、九州、薩南諸島に生息する日本の在来種です。漢字では『青大将』と書きます。大きいもので2mほどあり、日本でもっとも大きなヘビとされています」

「『青大将』の名前の通り、大人は青みが強い個体が多くいますが、アオダイショウの子供(幼蛇)は横に縞が入った、マムシのような姿をしています。一説には、天敵を避けるためにマムシに擬態していると言われています」

                    

■アオダイショウ

■有隣目 ヘビ亜目 ナミヘビ科、爬虫類

■分布:北海道、本州、四国、九州、その周辺の島々

                                                                             

なぜか次々種類が増えている【サンショウウオ】

「日本には数多くのサンショウウオが生息しています。サンショウウオといわれ思い浮かべるのが、オオサンショウウオではないでしょうか。

オオサンショウウオは世界でも最大級の両生類と言われ、特別天然記念物にも指定されています。ずんぐりとした体と、頭にある小さい目が特徴のサンショウウオです」

「日本にはそんなオオサンショウウオ以外にも小型のサンショウウオがたくさん生息し、現在49種類いるとされています。サンショウウオは移動距離が小さく、生息する場所の気候・風土の影響を受けるため、地域ごとに種類が異なっています。つまり、地域ごとにご当地サンショウウオがいることになります。生息環境で種類が異なるため、日本のサンショウウオはとても多様ですが、以前はさほど研究が進まず16種類程度が住んでいると考えられていました。しかし、研究が進むごとに種類が増えていき、30年以上の研究の結果、現在は49種類いることが分かっています。もしかしたらこれからも増えるかもしれない注目の生き物です」  

                                     

■サンショウウオ

■有尾目 サンショウウオ上科、両生類

■分布:生息地はそれぞれ異なる

                                           

繁殖期や産卵、成長の過程でちょっと変わった生態を見せるアカハライモリやモリアオガエル、ニホントカゲ、研究が進んだことで種類がどんどん増えていったサンショウウオなど、アウトドアで水辺や森に行けばいろんな生き物たちに出会えます。

生態系を乱さないように気を付けながら、静かに観察してみて下さい。

                      

【取材協力】

■白輪剛史(しらわ つよし)

■プロフィール:レップジャパン代表取締役、体感型動物園iZoo(イズー)園長、体感型カエル館KawaZoo(カワズー)館長、波勝崎Monkey Bay園長、動物園予備校アニマルキーパーズカレッジ校長、一般社団法人日本爬虫類両生類協会代表理事、ジャパンレプタイルズショーを主催。爬虫類両生類研究家として、講演、執筆、メディア出演など多数。

                         

■iZoo

http://izoo.co.jp/

■KawaZoo

http://kawazoo.jp/

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