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ちょっとしたコツで映える写真に! プロカメラマンが教えるアウトドア撮影術【vol.02 星空編】

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星座アプリで撮影場所を決めたら、さっそく撮影!

星の位置を確認するのは、無料のものも含めてさまざまなアプリがリリースされています。レビューを参考にして、お好みのものをインストールしておきましょう。

フォーカスについては、MF(マニュアルフォーカス)でピントを合わせるのが基本といわれているものの、近年のカメラではAF(オートフォーカス)で星にピントが合う機材も登場。頼れるものは大いに頼って、いざ星空撮影のスタートです!

こちらは2022年7月に、岐阜県にある標高2702mの畳平バスターミナルで撮影した星空です。北アルプスの南端にある3000m峰、乗鞍岳への起点となるスポットです。

標高が高くて空気が澄んでいること、そして新月のタイミングにつき月明かりの影響がなかったことが功を奏して、最高の条件で撮影することができました。この写真はISO2500、24mm、F2.8、シャッタースピード20秒で撮影したもの。

そして後日、RAW現像で調整をして、こんな具合に仕上げました。ホワイトバランス、ハイライト、シャドウ、白レベル、黒レベル、明瞭度、かすみの除去といった項目の調整をしています。

高感度の撮影は、イメージセンサーのサイズが大きいフルサイズ一眼カメラの方が有利だったり、三脚や明るいレンズが必要だったりと、スマホでの撮影よりも少し敷居が高いかもしれません。

さらに光害のない場所を探し、新月に近い日の晴天を狙うなど、撮影の場所探しやタイミング選びも少々大変です。

ただ、それだけに大きなカメラだからこそ、と感じられる表現が可能な、とても撮影しがいのある被写体とも言えます。うまく撮れたときの喜びはひとしお! この夏、いつもよりちょっぴり手間暇をかけて、星空撮影に挑戦してみてください。

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