星空を撮るには、空気の澄んだ冬の方が適している?
確かにきれいに撮れるチャンスは多いかもしれませんが、夏は星空撮影に取り組みたくなる絶好の季節! なんといっても魅力的なのが天の川。そして、子どもの頃に習った夏の大三角のベガ、アルタイル、デネブをとらえるチャンスです。冬と違って、寒空で凍えながら過ごさずに済むのもありがたいですよね。
星空撮影で重要なのはとにかく動かさないこと!
街灯のような人工照明が多いところでは、光が障害となってうまく撮影ができないため、なるべく暗い場所を探しましょう。市街地よりも公園や河原へ、もし可能であれば、暗闇に覆われた田畑が広がるエリアや山間部などに向かうとベストです。
ここでぜひ用意したいのが三脚です。数十秒シャッターを開いて撮ることになるため、手で持ったまま撮ることは不可能。シャッターを押すときのわずかな揺れもなくしたいため、三脚にカメラを固定して2秒のセルフタイマーに設定しましょう。
カメラが対応しているならば、スマホのアプリでシャッターを切るのもよし。外付けのレリーズも良いですが、花火のようにシビアなタイミングで狙わなくてもいいので、セルフタイマー使用がもっとも手軽です。
使うレンズやカメラの設定はどうする?
星空撮影で使うレンズですが、周囲の景色も含めて撮ることが多いので広角レンズがおすすめ。それも、F値が2.8以下の明るいレンズが理想です。明るい分、シャッターを開いている時間を短くできるからです。
星は動いているため、長時間、シャッターを開けたままにしているとブレてしまいます。なのでISO感度は2400~8000、シャッタースピードは10秒~20秒程度にしておいて、撮影を始めます(今回はF値が2.8、ISO3200、シャッタースピード20秒に設定)。
実際に撮れた写真を確認したら、ISOやシャッタースピードを微調整しましょう。「いちいち手間がかかる」と思われるかもしれませんが、調整しては仕上がりを確かめる、というこの手順に慣れることが上達への近道です。