余計なものが含まれていない点眼薬が使いやすい
点眼薬に関しては、こちらもドラッグストアに選びきれないほどが陳列されていますが、市販の多くは、純粋な抗アレルギー成分薬はほとんど含まれておらず、ビタミン入りなど、本来の目的とは関係のないものが入っていることをウリにしています。
点眼薬は、医療機関を受診したうえ適切な処方をしてもらうのがよいでしょう。抗アレルギー点眼薬の効果が不十分な場合は、処方薬のステロイド点眼の使用が検討されます。眼圧が上がるなどの副作用もあるので、眼科医の指示通りに使用します。
ドラッグストアなどで市販薬を購入するときは、薬剤師に相談するとよいのですが、ベストなのはやはり医療機関を受診すること。医師の目を通すことで、より正確な判断を得ることができますし、市販薬にはない有効な処方薬を使うことができ、薬価も市販薬より安くなる場合が多いというメリットがあります。
効果を考えると保険が使えれば経済的です。花粉症に限らず、トータルで自身のケアを考えると、通いやすい「かかりつけ医」を持つことが理想的です。
■監修:稲垣泰斗
■プロフィール:救急医。Tight medical works代表、WMAJ野外災害救急法医療アドバイザー。北里大学医学部地域総合医療学特任助教。好きなアクティビティは登山、トレイルランニング、生き物観察。2児の父。