ULザックラバーに贈るトレイルバムのフラッグシップモデル
「登山する人」と一括りにいっても、そのスタイルは、ありとあらゆる場面を想定してしっかり重装備で挑む人、体力の消耗を抑えるために軽装備で臨む人とさまざま。前述のジャック・ウルフスキンの「HIGHLAND TRAIL」は、重装備向きと言えますが、これからご紹介するTrail Bum(トレイルバム)の「STEADY」は、UL(ウルトラライト)ザックが好みの人にオススメです。
なんと言っても製品自体の軽さがポイント
485gと、オーバーナイトでの登山向きのバックパックとしては、最軽量クラスです。6カ月にわたる、北米の長距離トレイルでの使用も視野に入れて、開発されました。期間に応じて食料などの携行量が増減することも考慮し、長めの吹き流しを装備することで、容量をコントロール出来ます。開発陣が実際に登山するからこそ、こういった細かい部分まで気が利いているのでしょう。
肩のフィット感はロングトレイルにおいて大切なキーポイントです。「STEADY」では荷重を分散する、幅広のショルダーを使用。幅や厚み、ウレタンフォームのクッション性にこだわっています。長期間使用してもへたらず、かといって硬すぎないショルダーは、何度も議論と試作を重ねて完成した、こだわりのパーツです。
ULザックは、上半身で荷重をしっかりと受け止めることが基本ですが、長時間のハイクにおいては上半身を休ませるために、ウエストハーネスを有効に使い、下半身でも荷物を支えながら歩く時間も欲しいところです。
こちらの製品は、荷重をしっかり支えられるようハーネスの幅を広く取り、また発汗を考慮し、通気性の良い3Dメッシュを使っていることが特徴です。まさに基本に立ち返った、シンプルイズベストな逸品と言えるでしょう。
【データ】
■STEADY(トレイルバム)
価格:2万2000円(税込)
サイズ:55㎝×28㎝×15.5㎝
容量:40L~50L
重量:485g(本体435g、背面パッド50g)
カラー:KAHAKI
アウトドアブームにより、ここ数年でずいぶんと登山用品も多様化してきました。ザックにしても靴にしても、身に付けるものは、しっかりとお店で試してから買うことをオススメします。命に関わるアクティビティだからこそ、慎重にモノ選びをして、ストレスなく、楽しい思い出に残る山行を!