火がついたまま持ち運ぶのは危険
さらに、火がついたままストーブを持ち運ぶのも危険です。ガスカートリッジが揺られて内部の液化ガスが液状のまま噴出し、火炎放射器のように炎が急激に大きくなって、やけどや火災を引き起こします。
「日中は炎が見えづらいうえ、特に普段料理をしない人は火の加減がわからず、ついつい火力を上げがちですが、これもやけどや火災の原因になります。燃料の無駄使いにもなるので、必要以上に火力を上げないのがポイントです。また、ストーブの近くに物を置くと引火しやすいので、十分距離をあけておきましょう」(金牧さん)
さらに、ガスカートリッジを炎天下の砂浜や自動車内など、高温になる場所に置くのもNG。
ガスストーブとガスカートリッジを、ずっと装着した状態で保管するのも避けるべきです。保管中に何らかのショックが加わることでガス漏れが発生し、火災を引き超す可能性があるからです。
また、接合部にサビが発生してガス漏れが起こることもあります。使い終わったら外して別々に保管するのが鉄則です。
もちろん正しく安全に使えば、危険は回避できます。基本を押さえた上でストーブを正しく使いこなして、「キャンプ飯」を楽しみましょう。
【取材協力】
■イワタニ・プリムス