キャンプ場選びの最重要ポイントは、ずばり「キレイなトイレ」
グルキャンの心得まで聞いたところで、次は実際にグルキャンするためのキャンプ場選びについて教えてもらいましょう。ベテランキャンパーさんは、ファミリーでグルキャンを行うときに、どんなキャンプ場を選んでいるのでしょうか。
「主婦目線からすると、高規格のキャンプ場だと助かります。とくに重要なのがトイレ。キレイなトイレは子どもが安心して利用できるので」(今井さん)
この場合の「高規格キャンプ場」とは、「炊事場やトイレなどの設備が充実している」「管理が行き届いて清潔である」「管理人が常駐していたりレンタル品が揃っていたりする」などが当てはまるキャンプ場のこと。
なかでも水廻りは重要で、大人なら多少汚かったり暗かったりするトイレでも、ある程度割り切って使うこともできますが、子どもはあからさまに使うことを拒否します。
トイレを我慢した結果体調を崩されたら大変なので、ファミリーでのグルキャンでは「水廻りのキレイさ」に重きを置いて、キャンプ場を選ぶようにしましょう。
グルキャンを気持ちよく楽しむために大切なこととは?
最後に子どもと一緒のグルキャンで、注意したほうがよいことを伺いました。
「グルキャンは人数が多くなるぶん、大人の目が届きやすくなると思いきや、実際には目を離してしまっていて、事故に繋がってしまケースもあります」(今井さん)
今井さんが子ども連れでのグルキャンの際、とくに気を付けているのが「絶対に子ども一人で行動させない」ということ。
「例えばトイレのときは、お友達みんなで行って、みんなで戻るようにさせたり、年齢の高い子どもたちが子どもだけで行動したい時は、必ず大人にどこへ行くのかを伝え、さらにトイレ同様、行くときも戻るときもメンバー全員で動くようにさせたりしています」(今井さん)
事前に「一人での行動は絶対禁止!」と子どもに話しておき、子ども自身にも意識させるようにするのもよいでしょう。
さらにもうひとつ、注意しなければならない大切なことが。
「大人数になればなるほど楽しくなって、声も大きくなってしまいがちです。20時ぐらいに寝始めるキャンパーさんもいるので、とくに夜は、声のボリュームに気をつけなければいけません」(今井さん)
ご近所さんのテントの明かりの様子を見ながら、「まわりに寝ている人もいるよ!」と声掛けするなどして、みんなの声のボリュームを下げさせているとのこと。今井さんいわく「夜は出来るだけ早く寝る」というのもよいのだとか。
ちょっとした気遣いで、グルキャンのメンバーはもちろん、同じキャンプ場を利用しているほかのキャンパーさん含め、みんなが気持ちよくキャンプを楽しめるようにしたいですね。
キャンプの楽しさをみんなで共有し、新たな発見もできるのがグルキャンの魅力です。今年は気心知れた仲間を誘って、グルキャンデビューするのもいいですね。
【取材協力】
■今井茉利(マリ)
■プロフィール:神奈川県在住。小学生の女の子が2人。ファミリーキャンプ歴は約7年。自然に癒やされたり、子どもたちと衣食住を考えた準備や行動をするのがとても楽しく、年に10~15回程ファミリーキャンプを行っている。