「キャンプ飯」づくりに重宝する、持ち運び可能なガス調理器具「ストーブ」には、用途に応じてさまざまな種類があります。今回もスウェーデンの老舗・プリムス社のストーブを展開するイワタニ・プリムス株式会社の広報担当・金牧秀明さんに、その選び方や扱い方についてお聞きしました。
複数メニュー調理には2口で
これまで紹介してきたのは、1~2人分の調理に適したシングルバーナーでしたが、それ以上の人数分や2つのメニューを同時に調理したい場合は、コンロ部分の火口が2口あるツーバーナーを選ぶといいでしょう。
イワタニ・プリムスでは、現在3種類の製品を展開しています。まず1つ目は直結型のシングルバーナーを横に並べてつなげたような形のツーバーナー「オンジャ」です。
軽量&スリムなうえセットアップが簡単で、独特の北欧デザインによって大地にしっかりと設置できる設計なので安定感があります。
最大3500kcal/hの出力を発揮するバーナーがふたつあり、さまざまなサイズのクッカーを使用できるので、シンプルな料理から本格的なメニューまで幅広く対応します。
調理中の油はねがボディに付着しにくく、後片付けも簡単。付属のウッドボードはテーブルの鍋敷きやサービングボードとして使用できます。
【データ】
■オンジャ
参考価格:2万7500円(税込) ※ウッドボード(オーク材)付属
出力:4.1kW/3500kcal/h×2(500Tガス使用時)
ガス消費量:292g/h×2(IP-500ガス使用時)
ゴトクサイズ:410㎜×140㎜
収納サイズ:43.0㎝×14.0㎝×30.0㎝
本体重量:3.0㎏(+ウッドボード490g)
https://www.iwatani-primus.co.jp/products/primus/products/stoves/p_coj.html
ガスカートリッジはひとつでOK
ツーバーナーにも、ガスカートリッジを燃料ホースでつなぐ分離型のタイプがあります。そのひとつ、「トゥピケ」は折りたたみ式スタンドと風防を備えたツーバーナーです。
燃料ホースを介したひとつのガスカートリッジで、ふたつの火口を同時に使用することができるので、無駄なく燃料を使えます。ゴトク径が約20cmあるので、大ぶりのフライパンや鍋も乗せられます。
調理に使うクッカーの大きさや風の強さに応じて、2段階に調節が効く風防を備えており、ロック機能が付いたスタンドを立ててセッティングをすれば、仕込みを終えた素材をバーナーの下に置くこともできます。なお、耐久性の高いステンレスゴトクと受け皿は、取り外して洗うことができます。
【データ】
■トゥピケ
参考価格:4万9500円(税込)
出力:2.9kW/2500kcal/h(500T ガス・バーナー1口使用時)
ガス消費量:207g/h(IP-500 ガス・バーナー1口使用時)
ゴトク径:20.5㎝
収納サイズ:48㎝×30㎝×8.5㎝
本体重量:約4.5㎏
鍋などの耐荷重:9kgまで/片側のみの使用は4.5㎏まで(スタンド使用時含む)
https://www.iwatani-primus.co.jp/products/primus/products/stoves/p_ctk_2.html