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ちょっとしたコツで映える写真に! プロカメラマンが教えるアウトドア撮影術【vol.01 花火編】

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  • 花火大会の撮影
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  • 補正前と補正後の写真の比較

「スマホで写真が撮れる時代に大きなカメラって必要?」そう感じるかもしれませんが、SNSでバズっていた美しい写真をいざスマホで撮ろうとしてみても、「同じように撮れない……」「どうやって撮ったんだろう?」と不思議に感じたことがある人も多いのではないでしょうか。

もし写真を撮る楽しさに目覚めたのなら、ぜひステップアップしてミラーレスカメラでの撮影にチャレンジしてみませんか? スマホとは一味違う写真の出来栄えに、思わずにんまりしちゃいますよ。

花火撮影でいちばん大事なのはセッティング!

これからの季節に魅力的なのが「花火の撮影」。スマホでの撮影が難しい被写体のひとつです。夜空に輝く大輪の花を撮るには、最新の高級なカメラでなくてもOK! マニュアル設定ができるミラーレスカメラでポイントを押さえれば、きれいな写真が十分撮影可能です。三脚のご用意も忘れずに。

最初の「やるべきこと」は場所探しから。花火が上がりはじめてからだと、セッティングまで頭が回らなくなりがちなので、明るい時間に撮影しやすい場所を確保して、機材のセッティングをしておきましょう。

カメラは、まずマニュアルモードに設定。ホワイトバランスは「白熱灯」にします。打ち上がる花火の色に合わせてその都度変更したいところですが、次に上がる花火の色が何色なのかは予想がつかないため、こうしておくのがベターです。

ISO感度は100~200といった低めの設定に、絞りはF13ぐらいから絞って調整しましょう。シャッターはBulbに合わせます。これは、「シャッターボタンを押している間はシャッターが開き続ける」というモードです。

そして、シャッターを切る際にとにかく重要なのは、「一切動かしてはいけない」ということです。

なぜなら、シャッターを開き続けているときには、ブレやすいのでカメラを微動だにさせてはならないから。そのため、シャッターボタンを押すことはとにかく避けたい。

そこで使いたいのが、レリーズという道具です。本体から離して使える外付けのシャッターボタン、といえばいいでしょうか。これを使えばカメラ本体を動かす心配がないため、活用度大です。

「ちょっと待て。追加で用意するものは、三脚だけじゃなかったのか」と言いたくなりますよね。安心してください。今はスマホのアプリという代替手段があります。

最近のミラーレスカメラは、スマホのアプリでカメラ本体の操作が可能なものが増えています。お手持ちのカメラがスマホアプリに対応しているかどうか、一度チェックしてみてくださいね。

準備が終わったらいざ撮影!

花火が打ち上がったら、前半のうちに撮影位置やピントを合わせておきましょう。ひと通りチェックが終わったあとには、フォーカスのモードを「AF」から「MF」にしておくのがおすすめ。これをしておけば、カメラがピント合わせで迷う時間がなくなり、格段に狙いやすくなります。

撮影時には、花火が開くその瞬間にシャッターを切り、開き切ったら終えましょう。撮った後にチェックしてみて、明る過ぎると感じたらここで絞りの調整を。

次の花火の打ち上がる数によって明るさも変わるので、思った通りにはいかないこともありますが、大切なのは粘ること。一度撮れなかったからといって諦めずに、何度も挑戦しましょう。繰り返し撮影することが、上達の近道です。

さて、レリーズもアプリもない! そんな場合はどうすればいいのか。

Bulbモードからシャッタースピード優先(S・Tv)モードに変更して、シャッターは2秒のセルフタイマーを使うのが解決策です。

こうすると、シャッターを切ってから2秒後に撮影が始まるため、本体に触れずに撮ることができます。なお、シャッタースピードは6秒ぐらいから試して調整するといいでしょう。

2秒後に始まることを考慮するため、慣れないうちはタイミングが難しいと感じることもあるかもしれません。ただ、追加の機材がなくても撮影できるというのは、お手軽感があって試しやすいのではないでしょうか。

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