キャンプデビュー派の救世主になるPBアイテム
ソロテントは高い耐水性と付属部品をセットにしてアンダー1万円から手にすることができ、ハードクーラーボックスなどは、人気ブランドと同様の保冷性能とデザイン性を両立させながらも半額以下で用意されているのです。アウトドア専門店で家賃の何倍もするテントや、自宅で使っている電子レンジよりも高価な焚き火台を見て「手が出ない」と諦めていた人にとって、ホームセンターのPB商品が救世主になることは間違いありません。
最近は焚き火ブームに乗るように、各ホームセンターから独自のデザインと機能性を持つファイヤーピット(焚き火台)がリリースされています。新製品のなかには憧れだった二次燃焼式を採用した商品もあり、6000円台で手に入れることができるので、これを狙わない手はありません。異業種とはいえDIY用品や工具、建材などにも精通したホームセンターでは使い勝手もしっかりと考慮され、取り扱う薪のサイズがピッタリと収まるサイズ感や付属品もセットされているのも、大きな魅力となっています。
実態がわからないネット通販アイテムよりも安心
大手通販サイトで販売されている格安の「安かろう、悪かろう」的な粗悪な商品とは異なり、バックボーンがしっかりとした法人企業が開発したPB商品は、安心感も絶大です。では「何でホームセンターのPB商品は機能性と低価格を両立できるのか?」という疑問ですが、それは自社がホームセンターという売り場を持っていること。
前出のDCMグループを例にすると、全国に点在する1400店舗を数える自社店舗で販売することができ、流通マージンやアウトドア専門店に販売を委託するロイヤリティも必要ありません。単純に考えれば1400の店舗で商品を10個売るとすれば1万4000個の計算となり、各店舗で50個売れれば7万個の大セールス商品になるのです。
それだけに生産ロット数も見込め、大量に作ることでコストを抑えることができるという好循環が価格を抑える秘訣になっているのです。唯一の欠点は欲しい商品があってもアウトドアショップやスポーツ専門店に置かれることがないため、ホームセンターでしか買えないということ。
しかし、そんな欠点を補うために各ホームセンターではECサイトを開設し、ホームセンターが近くになくても、インターネット通販を利用することで手軽に欲しいPB商品を手に入れることができるようになりました。
自社開発、自社生産、自社流通、自社販売できるメリットは大きく、中間マージンや有名ブランドのロイヤリティなどの無駄なコストを削ることができ、日本人の高いニーズに応えてくれるホームセンターのPBのアウトドア用品。人気ブランドにも負けない「機能性」と「デザイン性」を兼ね備えた魅力的な商品は、庶民派キャンパーの強い味方であり、ホームセンターのアウトドア用品から目が離せません。
夏キャンプは暑さなどの条件が過酷なので、キャンプ初心者であれば秋キャンプを念頭にPBブランドのキャンプ用品を揃えてみてはいかがでしょうか!