年に数回程度(3〜5回程度)キャンプに出かけるにわかキャンパーの私が、キャンプ場で毎回「危ないな〜」と思うのは、徐行を守らないドライバーと運転によほど自信があるのか、場内をバックして移動するキャンパーです。たぶんクルマを転回させるのが面倒なんでしょうが、小さな子どもたちが遊んでいることもあるキャンプ場は、じつは公道と同様に周囲に注意を払うことが大切なんです。そこでキャンプ場での交通ルールとマナー問題を改めて考えてみたいと思います。
日頃から交通マナーを遵守できていない人が多い
私有地であるキャンプ場内では、公道と同じように制限速度を設けている施設があります(道交法による規制ではありませんが)。理由は単純明快で、場内での交通事故を防ぐためです。基本的に徐行(5〜10km/h程度)で移動することになりますが、日頃から住宅街などを抜け道として使う人は、狭い道を50km/h以上の速度で走るドライバーを見かけます。
わざわざクルマで移動するのに、徒歩と同じ速度(5km/h程度)で移動するのは面倒なんでしょうが、急に子どもの飛び出しがあったときなどに備え、即座に停止できる速度を遵守することが大切です。
バックカメラが付いているとはいえ後退は厳禁
駐車枠に駐めるためにバックすることはありますが、場内をわざわざ後退して移動する理由がわかりません。よほどクルマの運転に自信をお持ちなんでしょうが、その自信が過信につながるのです。「バックカメラが付いているから大丈夫!」と考えるドライバーもいるかもしれませんが、バックカメラはレンズの汚れや雨粒などによって、視界を確保するのが難しい場合もあります。そうなるとキャンプ場内を駆けまわる子どもたちを見落としてしまい、接触事故を起こしてしまうこともあります。
もちろん小さな子どもを連れてのキャンプでは、子どもたちだけで歩き回ることがないように保護者がしっかり目配りすることも求められます。
アンサーバック音は解除しておくこと!
最近のクルマは、キーロックとアンロックに連動してアンサーバック音が発報されます。自宅やスーパーに駐める場合はよいのですが、キャンプ場では意外とこのアンサーバック音が響き渡るのです。テントの設営時に、繰り返しクルマの施錠と解除を繰り返すことでクワイエットタイム(就寝時間)じゃなくても、「ピピッ」という音がとても不快に感じるようになります。
また、キャンプ御用達のクルマの多くがミニバンになりつつあるなかで、スライドドアの開閉時の警告音を繰り返し聞かされると、不快でありストレスが貯まるものです。年式が古くアンサーバック機能がない車種でも「バン」というドアの開閉音が繰り返されると、正直「煩いな〜」と誰もが思うことも。さらにこれを夜間にやられるとぶち切れ寸前です。アンサーバック音をカットするのはもちろん、ドアの開閉も夜間になったら極力控えるようにしましょう。