キャンプデビューで初心者キャンパーの前に大きく立ちはだかるのがテントの設営です。最近では大手ショッピングサイトを利用することで、キャンプ道具も手軽に購入することができます。ただし、その弊害もあります。それはテントを試し張りする機会を失っていることです。もちろん、届いたテントを自宅の庭や近所の河川敷や河原に持ち込み、初キャンプに出かける前にプレキャンプしてみることで、テント設営の難しいポイントを事前に理解することができます。
アウトドア専門店で「試し張りサービス」を利用する
購入したテントやタープを一度試し張りししてみるのも悪くはありませんが、取扱説明書やアウトドアメーカーが配信しているテント設営動画を視聴しても、肝心のポイントがわかりにくかったりします。これはテントの設営方法を熟知している人が取扱説明書や動画を制作しているからで、初心者キャンパーにとって少しわかりにくく感じることもあります。
そこでおすすめしたいのがアウトドア専門店の「テントの試し張りサービス」です。店舗に足を運び、気になるテントを選び、テントの試し張りサービスを希望すれば、専門スタッフからアドバイスを受けながらテント設営の流れを一通り経験してみることができます。ただし、店舗内での設営ですので、ペグダウンではく、ウェイトにガイロープを固定するカタチになります。これらのサービスはアルペンアウトドアーズや石井スポーツなどで実施されていますが、店舗によって実施していない場合もあるので、店舗に問い合わせしてから足を運ぶことをおすすめします。
購入したテントの試し張りに最適な場所とは?
テントの設営方法は各テントの構造によって変わってきます。ドーム型テントとワンポールテントではその手順も大きく異なり、時間が許すのであれば予習しておくことをおすすめします。庭が広い戸建ての一軒家であれば良いのですが、4〜5人用の比較的大きなテントの設営は余程のスペースがない限り、限られたスペースでの試し張りは難しいでしょう。
そこで法律や条令に抵触せずにテントの試し張りができる場所といえば河川敷です。もちろん河川敷も管理された場所ではありますが、河川法によって禁止となっているのは河川の流れを変えてしまうことや河川敷内に建造物などを設置すること。つまり、河川敷にテントを張ることは問題ないのです(※ただし、ジョギングや野球、サッカーなどを楽しんでいる利用者の邪魔にならないこと)。
また、公園でのテント設営も問題ありません。もちろん、子どもたちが走り回っている児童公園のような場所はマナー的にも自重したほうが良いでしょう。もし、公園でテントを試し張りするなら、やはり河川敷に併設する公園など、ある程度の広さがあり利用者の迷惑にならない端のほうで行うと良いでしょう。また、河川敷は急な天候の変化で川が増水する恐れもあるので、あやしい雨雲が発生したらすみやかにテントを撤収して、その場を離れるようにしましょう。