山の天気は変わりやすいもの。突然の雨に遭遇することも珍しいことではありません。それゆえ、登山を嗜む人にとって、レインウェア選びは避けて通れない道。快適な山行を大きく左右するアイテムのため、レインウェアは信頼できる一着をセレクトしたいものです。
とはいえ、アウトドアウェアをタウンユースする人も増え、製品がどんどん多様化しているこの時代。情報が多すぎて「何を選んだらいいのかわからない」と、迷子になっている人もいるのではないでしょうか? そこでこのシリーズでは、数あるウェアのなかから厳選した一着を、さまざまな視点から解説。今回は、「THE NORTH FACE(ノースフェイス)」のレインウェアシリーズをご紹介します。
THE NORTH FACEは、アウトドア業界ではもはや説明不要の総合アウトドアブランドで、1966年にアメリカで創業されて以来、トレッキング、ランニングなどのアクティビティからタウンユースのアウトドアウェア、ギアまであらゆるシーンに適した商品を幅広く展開しています。
そんなTHE NORTH FACEが誇るレインウェアのなかから、ここでは3つの素材に着目し、それぞれ1商品ずつピックアップしました。
とにかくタフ! 防水素材のド定番「GORE-TEX」
アウトドアアクティビティをやらずとも「GORE-TEX(ゴアテックス)」の名前は聞いたことがある人も多いはず。レインウェアで使われる素材の代表格として、さまざまなブランドのファッションアイテムにも、起用されている素材です。
「GORE-TEX」の特徴は、雨や風から身を守る防水防風性、それに優れた耐久性と、それに裏打ちされたタフな使い心地。野外フェスなど、長時間雨ざらしになりそうな厳しい環境でも「GORE-TEX」を使ったウェアなら、ばっちり活躍してくれます。
今回ご紹介する3つの素材のなかで、「GORE-TEX」が一番、重厚感を持っている素材ではないでしょうか。冬場でももちろん大活躍してくれる素材ですが、一方で、暑くてジメジメする時期は、汗を外に逃がすために、ベンチレーションでこまめに換気するよう心掛けましょう。
クライムライトジャケット(写真上・下)は、3層のGORE-TEX PRODUCTSを採用したTHE NORTH FACE定番の防水シェルがエコ素材にリニューアルしたアイテム。表地はリサイクルナイロン、裏地は引っ掛かりが少なく湿気を含みにくいマイクログリッドバッカーを使ったどんなシチュエーションの登山シーンにも活躍してくれる1着です。
■商品名:クライムライトジャケット(THE NORTH FACE)
季節を選ばずアクティビティもお任せ! 万能な「HYVENT」
続いては「THE NORTH FACE」ならではのユーザー目線で独自開発された素材「HYVENT(ハイベント)」。このHYVENTは、優れたPUコーティングによる耐水性と透湿性をスペックとして備えたナイロン素材です。
ただし、この3つの素材のなかでは、透湿性にやや不安が残るのも事実。そのため、HYVENT製のウェアは、一時的な雨凌ぎのシーンなどで使うのに向いているといえるでしょう。では、その「HYVENT」を使用した「ドットショットジャケット」をご紹介します。
特筆すべきは軽量性です。持ち運びもしやすく着心地もよくサラリと着こなせます。天候の変わりやすい山中は、一日のうちに、小雨が降ったり晴れたりすることもしばしば。晴れ予報だけど曇っている、そんな時に、保険として「ドットショットジャケット」を持っていくのがオススメです。
また、軽量でオールシーズンに対応していて、レイヤリング次第でどんな環境にも馴染んでくれるので登山だけでなく、キャンプや釣りなどいろんなシーンでも使えます。
■商品名:ドットショットジャケット(THE NORTH FACE)