【お手入れ術.05】チェアは脚を汚れや泥をしっかり落とす
フォールディングチェア(折り畳み椅子)は、アウトドの必需品であり、最初に手に入れたアイテムという人も多いはず。ですが、チェアをメンテナンスする人はほんの一握りであり、よほど高級なアイテムでなければ放置されてしまうことも少なくありません。
チェアは地面と接し、焚き火やBBQのお供としてもっとも汚れやすいギアなので、使用後にメンテナンスするのは必須。泥や土、ホコリが付着し、焼き肉のタレやビールをこぼしてしまうこともあり、座面やひじ掛け部分は中性洗剤を使い、固く絞ったウエスで汚れを拭き取り、脚部分の汚れもしっかりと拭き取っておきましょう。
折り畳みの支軸(交差部分の金具)には潤滑剤を塗布し、座面には除菌防臭効果のあるファブリーズなどで臭いを除去すれば、クルマに積んでいるだけで「焚き火臭い」思いをすることもなく、衛生的かつ寿命を延ばすことができます。布の座面やひじ掛けに付着した汚れは生地の劣化やカビの原因になるので、使った後はしっかりメンテナンスを施すことを忘れずに!
【お手入れ術.06】使ったシュラフはとにかく乾燥させること
アニメや漫画で万年床にキノコが生えている描写がありますが、キャンプで使うシュラフ(寝袋)も決して例外ではありません。普通の生活ならお風呂に入り、パジャマに着替えてから就寝するのが一般的ですが、キャンプでは汚れた体や服のまま寝袋に入ってしまうことも多いかと思います。冷静に考えてみると、そんな不衛生な状態のままシーズン中、使い続けたシュラフに寝るのは……である。
キャンプで使ったシュラフはホコリや焚き火の灰を落としたあと、風通しの良い場所に干して十分に湿気を取り除くこと。乾燥させる時に除菌・消臭スプレーを使用するのもおすすめです。そして、キャンプシーズンの終わりには、シュラフの表示タグを確認して、手洗いが可能であれば浴槽を使って優しく洗濯し、ドライクリーニング専用ならばクリーニング店にお願いしましょう。シュラフは決して安いギアではないので、長く使うためにも湿気対策とクリーニングを欠かしてなりません。
【まとめ】シーズンオフは道具のメンテナンスを楽しむ時間
1年中、キャンプを楽しむ猛者でなければ、環境の厳しい冬はシーズンオフになるはず。そんなオフの時間を使ってキャンプ道具を少しずつメンテナンスするのも悪くありません。天気の良い日にはテントを広げて防水スプレーを塗布し、夜中にコツコツとバーナーの汚れを落とす。ナイフや斧を研ぎ、コッヘルやカトラリーを磨き上げる時間は趣味人として至福の時になるはずです。
春を待ちわび、道具を愛でることも「楽しいキャンプ」の延長線上であり、お手入れを含めた作業こそが外遊びの醍醐味なのです。シーズンインのキャンプでテントがカビだらけ、バーナーが着火しない、シュラフが臭い……と後悔しないためにも道具のお手入れをしっかり行い、愛用するキャンプ道具をビンテージアイテムに育て上げるのも一興ですね。