熟練キャンパーさんが選ぶ「本当に使える」おすすめ調理道具
子どもに人気のメニューは分かりましたが、実際、ベテランキャンパーさんはどんな調理道具を使っているのでしょうか。
「最近よく使っているのはマルチグリドル。ほかにホットサンドクッカーも必ず持っていきます。それと100均で買った、1.5合炊けるメスティンはすごく便利ですよ」と今井さん。
マルチグリドルは焼く、炒める、煮る、蒸す、茹でる、揚げるができる万能調理器具。油を使わなくても調理ができ、後片付けも楽ちんとあって、いま人気のキャンプギアのひとつとなっています。
メスティンはご飯を炊くだけでなく、油を少し入れて揚げ物もできます。「冷凍のハッシュドポテトを揚げ焼きにしたいときなどに使っています」と今井さん。
また、作りたい料理によってはコールマンのフライパンセットを持っていくこともあるとのことです。
年齢に合ったお手伝いで子どもたちに楽しい調理体験を!
子どもにとって、キャンプはいろいろな経験ができる場。キャンプ飯のお手伝いも、子どもにとっては野外で調理体験ができる貴重な機会です。
ただ、調理に限らずですが、年齢によってできるお手伝いは違います。
今井さんのお子さんは小学校の高学年と中学年。「二人とも包丁を使うのが楽しいお年頃なので、順番に野菜を切らせています」と今井さん。
一人がピーラーでニンジンの皮むきをしたら、もう一人がむいたニンジンを包丁で切ったり、お肉を焼いてもらったり。うまく交代しながら、楽しくお手伝いしてもらっているとのことです。
「野菜は家で切ったものを持っていったほうが料理の時短にもなりますし、その分、子どもと遊べる時間も増えますが、お手伝いをしてもらいたいときは、野菜を切らずに持って行きます」(今井さん)
もっと小さい子どもの場合はできることも少ないですが、衛生面に気を付けつつ、子どもに合わせたお手伝いをお願いして、家族みんなでキャンプ料理を作るのもいいですね。
子どもが材料を切ったり焼いたりと、自分も一緒に作った料理は、一層美味しく感じられるものです。いつもとは違った環境のなかで調理をして食べるご飯を子どもと一緒に楽しみましょう!
【お話を聞いた人】
■今井茉利(マリ)
■プロフィール:神奈川県在住。小学生の女の子が2人。ファミリーキャンプ歴は約7年。自然に癒やされたり、子どもたちと衣食住を考えた準備や行動をするのがとても楽しく、年に10~15回程、ファミリーキャンプを行っている。