アウトドアに親しむと、もっと知りたくなってくる山菜やキノコのこと。役立つ&知っておもしろい知識を山菜・きのこアドバイザーの荻田毅さんに聞きました。今回は、隣り合って生息していて、しかも似ている山菜とキノコ3組について紹介します。
都心でも見かける天然エノキタケとニガクリタケ
「キノコの世界でいえば、天然エノキタケ(左)とニガクリタケ(右)もそうですね。天然エノキタケは英語ではウィンターマッシュルームといって冬に旬を迎えるキノコです。一方のニガクリタケは有毒で、死亡事故もあります」
「これがまた同じ倒木に交互に生えていたりします。代々木公園のような都心でも、探せばほぼ見つかります。むしろ、田舎よりも都会のほうが見つけやすいかもしれません。水をかけて濡らしてみて、表面にぬめりが出てくるのが天然エノキタケです。ニガクリタケは水をかけてもまったくぬめりが出ないんです」
「あと、天然エノキタケはカサの裏が真っ白(写真上)だけど、ニガクリタケは硫黄色というか、ちょっとドス黒いような色をしているのも違いですね」