ゴミや残飯をしっかり保管しないと命の危険も！

キャンプで出たゴミを帰宅途中に投棄することだけがマナー違反ではありません。自分はゴミを捨てないと思っていても、キャンプ中のゴミの管理を怠ることで痛い目に遭うことがあります。それは食べ残しや食べ物の臭いがするゴミを放置したまま就寝してしまうと、危険を招く原因になるからです。

キャンプ場で多いのが動物による被害で、食べ残しをテーブルに置いたまま寝てしまい、朝起きたらカラスや小動物に荒らされていたという被害は少なくありません。キャンプ場の近くには野生の猿やイノシシなども多く、山深いキャンプ場では残飯を狙って熊が出没することもあります。最悪の場合、命の危険に繋がることも。

最近では野生化したアライグマや野犬による被害も発生しており、ゴミは臭いが出ないようにビニール袋などでしっかり密閉して保管することが大切です。野生動物は「キャンプサイトには食べ残しがある」ことを学習してしまうと、つねにキャンプサイトに現れるようになるので注意が必要です。

また、ゴミに集まるのは動物だけではありません。自然豊かなキャンプ場では「虫」も現れます。残飯にはハエやハチ、アリなどが集まってしまうのですが、一番面倒なのがゴキブリです。カブトムシやクワガタを採りに行く人は経験があると思うのですが、ゴキブリが樹液に集まっているところを見かけたことがあるはずです。ゴキブリは家庭だけでなく自然のなかでも生息しているので、飲みかけのジュースや食べ残しを放置するのは避けましょう。朝起きて飲みかけの缶ジュースを口にしようとしたら、なかからカサコソカサコソ……なんてことのないよう注意してください。

【まとめ】

ゴミを不法に投棄することは当然として、分別をせずに廃棄することはマナー＆ルール違反です。キャンプ中はしっかりとゴミの管理を行うことが、キャンパーに求められる役目でもあるのです。これはゴミだけでなく食材の保管も同様です。臭いにつられて野生動物が夜中にテント周辺をウロウロされていたら恐怖で寝られるわけがありません。

とくに攻撃性の高い熊や野犬、イノシシなどに襲われないためにもしっかり片付けを行い、保管することが大切です。キャンプ場の近くに危険な動物が出没する可能性がある場合には、クルマのなかやテントから離れた位置に食材やゴミを保管することが自衛手段になることを覚えておきましょう。