たくさんのうさぎを引き連れ朝食会場へ
朝、うさぎが穴を掘る音で目が覚めました。ここのうさぎは穴を掘らないと落ち着かない生き物のようです。テントのジッパーを開けると朝日が差し込み、うさぎたちがぴょんぴょんと膝下に飛び込んできました。
どうやらジッパーを開ける音に反応した様子。うさぎたちがテントの中に入らないよう、あわててジッパーを締めます。
その後、朝食ビュッフェの会場へ向かうのですが、まずその道中が楽しい。
人の足音が聞こえると、あちこちからうさぎたちがぴょんぴょん駆け寄ってくるのです。一晩明けておなかが空いたのでしょうか。
後ろからついてくる様子があんまりにもかわいいので、何度も振り返ってしまって、なかなか朝食会場に辿り着きません。
ひなたぼっこしているお昼のうさぎもかわいいですが、この後ろからついてくる朝のうさぎのかわいさは格別です。
こうして何匹ものうさぎを引き連れながら、休暇村のホテルに到着しました。
朝食ビュッフェには焼き魚やスクランブルエッグなどの定番メニューのほかに、地元食材を使ったご当地料理がずらり。
とくに美味しかったのは、広島牛の牛スジが入ったお好み焼きです。濃厚なソースが麺と広島牛に絡んでおいしい。地元の料理を食べて、十分にエネルギーチャージができました。
ホテルからテントに戻ろうとすると、なにやら茂みに人だかりが。気になって近づいてみると、子うさぎが2匹揃って朝ごはんを食べていました。
今回、大久野島を訪れたのは、子うさぎがたくさん生まれる季節の春。春は島のあちこちで赤ちゃんうさぎが見られる、ベストシーズンなのです。
しばらくすると、うさぎの巣である穴からもう2匹、子うさぎがひょっこり出てきました。
きなこ色、白色、ねずみ色、黒色。4匹の子うさぎは、みんなそれぞれ毛の色が違います。まるで天使のような愛らしさです。
いつまでも子うさぎを見ていたい衝動に駆られましたが、帰りのフェリーの時間が近づいているので、名残惜しいですがお別れすることに。
港の周辺にいるうさぎに「絶対にまた来るからね!」と手を振ります。
ここへ来る前は、たまにうさぎに出会える、くらいに想像していたですが、この島ではどこへ行ってもたくさんのうさぎと戯れることができ、しあわせなうさキャン体験に始終癒されました。
美しい景色とかわいいうさぎを愛でながらのキャンプは、他ではできない最高の体験です。
みなさんもぜひ、うさぎと一緒にキャンプを楽しんで癒しのひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
■休暇村大久野島
住所:広島県竹原市忠海町大久野島
営業期間:通年営業