「うさぎ島」で知られる広島県竹原市にある大久野島は、500匹以上のうさぎたちがのびのびと暮らしている夢の島。
猫島はよく聞きますが、うさぎがいっぱいの「ラビットアイランド」として知られているのは、日本で唯一ここだけです。
うさぎがたくさん暮らしているなんて、まるでおとぎ話の島のようですね。今回は、そんな「うさぎの楽園」大久野島の見どころや、島での楽しみ方をご紹介します。
うさぎの楽園へはフェリーでアクセス
広島県竹原市の瀬戸内海に浮かぶ大久野島。野うさぎ天国のこの島へは、フェリーで向かうことができます。
主な乗り場は、本州側だと広島県の「忠海港」、「三原港」、「須波港」。瀬戸内海側から行く場合は大三島の「盛港」です。
なかでもいちばん大久野島への船が出ているのは、本州側の「忠海港」。JR忠海駅から徒歩5分の距離にある港で、大久野島へは1時間に1~2本、休日であれば3本と、たくさんの船が出ています。
大久野島は基本的に車の走行はできませんので、クルマは港の駐車場に駐めてから乗りこみましょう。
島まではおよそ15分ほどで到着。うさぎへの想いを膨らませながら、船旅を楽しみます。
島内ではうさぎとふれ合えるのはもちろんですが、キャンプやサイクリング、テニス、釣りなどのアウトドアを楽しむこともできます。
夏には海水浴場や屋外プールもオープンしているので、遊泳も可能です。たくさん遊んだ後は、島内唯一の宿泊施設、休暇村大久野島の温泉で疲れを癒やせますよ。
かわいいうさぎたちと存分にふれ合える
大久野島に生息するうさぎの数は、現在で500羽以上、ピーク時には1000羽を超えていたといいます。まさにうさぎの楽園。
港についてすぐの桟橋付近、フェリーの待合所、道端、ベンチの下と探さずとも島のあちこちでうさぎのかわいらしい姿を見ることができます。
なかにはバスの時刻表の下でこんなにリラックスしてるうさぎも。すっかり野生を忘れていますね……。
大久野島のうさぎはとても人懐っこい子が多いので、膝下にぴょんとのってくることも。かわいいうさぎたちと思う存分ふれ合いを楽しみましょう。ただし、うさぎはストレスがたまりやすく、非常に繊細な生き物。追いかけ回したり、抱っこしたりするのはNGです。
ちなみに大久野島に生息するうさぎはアナウサギという種類で、その名の通り穴を掘る習性があります。
そのため島内の舗装されていない場所は、うさぎの掘った穴だらけ。ひっかかって転ばないよう気を付けてくださいね。
のんびり散策しながら「うさぎスポット」で写真撮影
大久野島は外周約4kmなので、ゆっくり徒歩で回っても1時間ほどで一周することができます。
徒歩で散策するのもいいですが、海沿いを駆け抜けるレンタサイクルもおすすめ。休暇村大久野島にて受付可能で、電動アシスト付き自転車も借りることができますよ。
ただし、そこかしこにうさぎがいるので、利用する際は周囲に十分注意してゆっくりと走行しましょう。
また島内には、うさぎ関連のかわいい撮影スポットも。
写真は海岸線沿いの第一桟橋付近にある、うさぎ耳の集音器です。子どもも大人も楽しめるよう、大小4つ並んで設置されています。
なかに入れば、まるでうさぎになった気分で写真撮影を楽しむことができますよ。
もちろんかわいいだけではなく、集音器としての機能もきちんとあり、遠くの船の汽笛やさざ波の音を聞くことができます。
「ひょっこり展望台」というかわいい名前の展望台も人気です。標高約100mの高さの展望台で、瀬戸内海を見下ろせる絶好のロケーション。島を360度ぐるっと見渡すことができます。
灯台周辺は遊歩道になっているので、トレッキングの途中に寄ってみるのもいいですね。
うさぎに癒やされながら島内の各スポットを散策してみましょう。
たくさん遊んで疲れたら、休暇村の館内にある「USANCHUカフェ」へ。コーヒーや軽食を楽しみながら、休暇村前のうさぎたちが眺められます。
カフェの名物は「うさぎのはなくソフトクリーム」というとんでもないネーミングのソフトクリーム。濃厚なソフトクリームにサクサクのココアピーナッツをトッピングしたもので、意外にも絶品なんだとか。
そのほか、地元のご当地グルメも食べられます。
もっとしっかりとお昼ごはんが食べたい方は、同館にある「レストランUSANCHU」へ。有機野菜や瀬戸内の新鮮な海の幸を使った定食をいただくことができますよ。