きれいに仕上げるポイントはしっかり脱脂すること
マスキングが終わったら、素材の材質に合わせた塗料でスプレーするだけです。金属、木材、布、プラスチックなど、素材に合わせた最適な塗料を選ぶことで塗料の密着性が高まり、作業後に塗料がはがれるなどのトラブルを防ぐことができます。
作業時に注意したいのが塗装部分の油分を落としておくことで、油分が残っていると塗料のノリが悪くなるのでしっかり脱脂しておくことが重要です。また、Tシャツやブルゾン、帽子などの布製品では撥水や防水加工が施されているモノだと、塗料を弾いてしまう可能性があるのでステンシルには向きません。
塗料の噴射角度は直角にスプレーすること!
塗装するときの注意点は一度で仕上げようとしないこと。素材とスプレーの距離を20cm程度あけて、薄く何度も重ねるように作業してください。また、ステンシルに対して噴射角を直角にするのも綺麗に仕上げるポイント。斜めにスプレーしてしまうと、テンプレートの隙間から塗料が入り込んで文字がにじんでしまう可能性があるからです。
その風合いもステンシルの味ではあるのですが、綺麗に仕上げるためには焦らずに時間をかけて作業することが重要です。作業する時は天気が良く湿度の低い日を選び、風のない時間を選びましょう。もちろん、屋内で作業する場合、換気にも注意してご近所迷惑にならないように行ってください。また、事前にテストを行ってコツをつかんでから本番に挑むことをおすすめします。
【まとめ】
ステンシルを施すことで、大量消費材として売られていたアイテムが自分だけのオンリーワンとして生まれ変わります。例えば、釣りや自転車、オートバイの仲間用にフォールディングチェアやキャップにチーム名やイニシャルを入れたり、ツーバーナーやジャグ、クーラーボックスなどのアウトドア用品にも、アクセントとしてステンシルを取り入れています。
ステンシル上級者になれば工作用紙にデザインした図案を切り抜いて、オリジナルのテンプレートを作ることも可能。昨今のキャンプではコンテナボックスを愛用している人も多いと思いますが、好きな文字や図柄をペイントすることで、よりキャンプとの親和性が高まるキャンプギアを自作できるので、興味がわいた人はぜひチャレンジしてください。