コロナ禍を経験したことにより、日本人のライフスタイルや生活様式に少しずつ変化が生まれました。人との接触を避けるためにキャンピングカーを購入して車中泊生活を送る人や、外出自粛が余儀なくされたことで「おうち時間」を満喫する人など、ガーデニングや裁縫を含めた、DIYする人がこの時期に急増しました。そこで愛用するキャンプギアに対する愛着を深めることができる、ステンシルペイントのススメをお届けします。
所ジョージさんがステンシルを広めた?
このステンシルペイント(以下、ステンシル)は、最古の表現方法とも言われており、芸能界イチの趣味人である所ジョージさんが自身の動画配信チャンネルで紹介したことで、大きなブームとなりました。あのバンクシーも同じ手法を取り入れており、手描きとは違う同じ図案・デザインを量産できる魅力がステンシルです。
このステンシルをもっとも多用しているのがアメリカ軍で、戦闘機や戦車、機材、弾薬箱などに所属やコード番号、内容物を記載し、その武骨なマーキングはアメカジのトレンドにもなっています。
ステンシルプレートは100円ショップでも手に入る
まず、ステンシルを楽しむためにはどうしたら良いのか? とお悩みの人は、雑貨店や通販でステンシルプレートを手に入れることから始めましょう。プラスチックや金属の板にローマ字や数字が切り抜かれたものがセットで販売されています。
このプレートを組み合わせてテンプレートを作ってください。価格的には1000円前後のものが多く、文字サイズもS、M、Lが用意されているので、自分が使いたいサイズを選ぶのがコツ。最近では100円ショップでも製図用のステンシルプレートや最初からデザインされたテンプレートが売られているので、それらを組み合わせて使うのもおすすめです。とくにセリアはステンシル系の素材が豊富で、アメカジ的なものからウェルカムボードやトールペイントに使えるものまで数多く用意されています。
失敗しないためにもマスキングはしっかり施すこと
ここからはステンシルの作業手順についてご紹介しましょう。といってもやることは単純で簡単です。プレートを選んで名前や数字を組み合わせて、スプレーしたいアイテムに貼り付けます。この時に大切なのが「マスキング」です。
このマスキングは新聞紙や雑誌などを使って周囲に塗料が付着しないようにすることが最大のポイント。マスキング処理が中途半端だと、プレートの合わせ目から塗料が入り込むことがあるので、プレートを重ねた部分もしっかりマスキングすることで、美しい仕上げが可能になります。マスキングはガムテープやセロテープでもOKですが、100円ショップやホームセンターには専用のマスキングテープが売られているので、手に入れておくことをおすすめします。