ルーフボックスのデメリットは?
ここまではメリット満載のルーフボックスについて触れましたが、ボックスの装着で発生するデメリットもあります。それは走行時の空気抵抗による燃費の悪化で、一般的にはルーフボックスを装着することによって燃費は10~30%程度悪化すると言われ、車速が上がるほどその傾向が強くなります。
またボディ形状によって風切り音が発生してしまい、車内の静音性が落ちてしまうのもデメリットのひとつ。しかし、最新のアイテムではベースキャリアやルーフボックス本体にも空気抵抗を大幅に低減したエアロ設計が進化を遂げ、空気抵抗を抑えることで燃費性能や走行時の静粛性が格段に向上しています。
そして懸念事項になるのが車高問題。ルーフボックスの厚み(高さ)とベースキャリアの合計により利用できなくなる立体駐車場や通過できなくなるトンネル、高架下も出てくるので注意が必要です。
ラゲッジ容量を増やすことでキャンプやアウトドアをより快適にしてくれるルーフボックスですが、燃費の悪化や全高問題などを考慮すれば、使用しないときは取り外しておくことが賢い方法になります。ただし、自宅に大きなルーフボックスを保管できるスペースがない場合には「外したルーフボックスをどこに保管するのか?」頭を悩ませることになります。
そのため日常的なデメリットを覚悟した上で装着したままにしている人も多いようですが、まずは保管場所の有無、装着したままのデメリットを容認できるかを熟考したうえで、ルーフボックスを購入しましょう。
カスタム派にはラギッドなルーフラックもおすすめ!
ちなみにアウトドアやキャンプシーンで、いまヨンクやSUVといった4WD性能を兼ね備えたクルマの荷室拡張やカスタム手法としてルーフラックが注目されています。このルーフラックは、ベースキャリアにラックを装着するスタイルはルーフボックスと同じですが、道具を収納したコンテナを複数個、ルーフ上に積めるため、ラゲッジルームに載せきれなかったアイテムを垂直避難させることができます。またスチール製のパイプフレームによるバスケットがラギッドさを演出し、シャコアゲブームのなかカスタムパーツとしても注目を集めています。
ルーフボックスとルーフラックどちらを選ぶべきか? 使い勝手ではルーフボックスに軍配が挙がるかもしれません。それに対してルーフラックは、コンテナなどの荷物を載せたうえで、タイダウンフックを使い、しっかりルーフ上に載せた荷物がズレたり落下して事故を起こさないよう、しっかりテンションをかけて荷物をしっかり固定することが使用上の最大の注意点になります。
購入を検討されるキャンパーの方は、デメリットがあることも理解しながら、より良いキャンプライフを送るためにルーフボックスやルーフラックで荷室の拡張をしてみてはいかがでしょうか!