【ゲリラ豪雨に対する自衛手段:03】タープを活用した「小川張り」で対策
ゲリラ豪雨の危険性が予想されるなかでキャンプを続行するのなら、キャンプ道具の選び方や使い方にもひと工夫が必要です。タープやテントは防水性能に優れたものを使用し、タープは雨のなかでの移動を想定して、テントとタープの境目をなくした「小川張り」がおすすめ。
タープは雨が溜まってその重みで崩壊しないよう、ポールを調整して角度を付けることで排水性を高めることができます。とくにスクエア型のタープは、平たく張ってしまうと雨が溜まりやすくなるので要注意。ガイロープはタープの強度を出すためにすべてのロープをしっかり張り、ペグは強度があり長めのものを使うことが雨キャンプの鉄則です。
そしてゲリラ豪雨では、テント内が水没する可能性もあり、荷物を地面に置かないこと。ラックなどを活用して高い場所に荷物を設置すると良いでしょう。同様にマットを地面に置いて寝るのではなく、地面から離れた位置で就寝できるコットを利用するのも賢い方法です。
【まとめ】
今回はゲリラ豪雨に備えた3つの基本的な自衛策を紹介しましたが、ほかにもレインウェアの見直しやテント内の快適性を向上させるサーキュレーターの使用など、キャンプ上級者たちは経験に基づいた工夫を凝らしています。経験を積み、自分ならではの対処法を生み出すのもキャンプの楽しさでもありますが、雨のキャンプでは無理は禁物。これからの季節はゲリラ豪雨の発生が頻発すると思って計画・行動し、危険を感じた時は「撤退する勇気」を持って行動しましょう。