その昔は、キャンプに出かける人=ボーイスカウトなどで経験を積んできたアウトドアマンといったイメージでしたが、いまではホテルや旅館に宿泊する感覚で、レジャーとしてのキャンプを満喫している人が急増中です。しかし希望に満ちあふれて「テント泊」したのは良かったけど、設営から撤収までキャンプの難しさに翻弄されてしまう人も後を絶ちません。
そうならないためのポイントは、家族構成やテント設営のしやすさなどを鑑みながら、自分たちのキャンプスタイルにマッチした、正しいテント選びが鉄則です。ここでは初心者キャンパーに向けたテント選びの極意をお届けします。
テント選びの極意.01/スタイルをしっかり決めておく
ひと口にキャンプといっても、一人で楽しむ話題の「ソロキャンプ」、家族や仲間たちと楽しむ「ファミリーキャンプ」、贅を尽くした「グランピング」など、大きくわけて3つのスタイルが存在します。
ソロキャンプの場合は、自分だけの就寝スペースが確保できればOKなので、持参するテントはミニマムで設営しやすい1~2人用(ソロ・デュオ)のテントで十分でしょう。ファミリーキャンプでは、同行する人数(表示は最大収容人数)に合わせたテントを選ぶことが必須です。
また、グランピングの場合、利用人数に応じたプランを選ぶだけで至れり尽くせりの究極のキャンプを満喫することができます。このグランピングでは、施設側が用意した食材を自分たちでBBQを楽しみながらいただくプランから、シェフやスタッフの調理によるフルサービスのコースもあるので、その選択はお好みに合わせて……となります。
グランピングは、基本的にホテルや旅館に宿泊する感覚で利用できるので、キャンプデビューにはぴったりのプランと言えます。設営済のグランピングテント内には冷暖房が完備されているので、テント泊のように寒さに震えながら一晩過ごすといったことにならないのも安心です。
テント選びの極意.02/テント形状&種類によって快適さは変わる
テントは収容人数に合わせて大きさが異なるほか、ドーム型やワンポール型(ティピー)、前室(リビング)と就寝スペースが一緒になったツールーム型など、それぞれ使い方や設営方法が大きく異なることを覚えておきしょう。
一般的にポピュラーなテントはドーム型と言われていますが、テント選びで重要になる設営のしやすさは、形状や構造が複雑なものほど手間と設営時間が余計にかかります。ですので、テント選びの極意はデザインや素材だけではなく、設営の手順やコツをしっかりと把握しておくことが重要です。