フードと肩付近は念入りにスプレーする
防水スプレーを吹きかけるときは、まず、レインウェアにしてもシューズにしても表面をきれいにして、しっかりと乾燥させてから行いましょう。
レインウェアの場合は、「雨水がダイレクトに当たりやすいフードと肩付近は念入りにスプレーしておくのが大切です」(打越さん)。また、パンツの場合も、雨が当たりやすい、腿(もも)や裾の付近をしっかりとスプレーしておきましょう。これは、汚れ防止にもなります。
なお、着用後に毎回、防水スプレーを吹きかける必要はありませんが、洗濯は必要です。いまでは洗濯機で洗えるものも多いので、生地の洗濯表示を確認して、常にきれいにしておきましょう。特に防水透湿性素材の場合、水は通さないが細かい蒸気は通すというミクロの穴が開いたフィルムが使われていますので、「汚れを放置しておくと、この穴がふさがって透湿性能が落ちてしまいます」(打越さん)。なお、レインウェアを保管するときは、防水スプレーがしっかりと乾いてから収納袋などに入れて保管しましょう。
シューズの汚れは頑固な場合が多いので、ブラシを使ってきれいに汚れを落とすようにしましょう。また、レインウェアのようにすぐには乾きにくいので、風通しのいい場所でしっかりと乾かすことが大事です。しっかりと汚れが落ちて、乾いたら、防水スプレーを吹きかけて保管しましょう。
なお、防水スプレーを使うときは、必ず屋外などの風通しのいい場所で行うようにしてください。吸い込んでしまうと身体に害を及ぼしますので、注意が必要です。
では、最後に、ちょっとした便利アイテムをご紹介しましょう。
レインウェアは、どんなに防水性能がしっかりとしていても、作業時に腕を持ち上げたときなどに袖口から水が浸入してくるケースがあります。「この袖口からの浸入を防ぐのが、ダイワの『ロングリストガード』です。頻繁にキャンプに行く人におすすめします」(打越さん)。
【商品情報】
■ロングリストガード(ダイワ)
■実売価格:2640円程度(税込)
■ https://www.daiwa.com/jp/fishing/item/wear/others_wr/da-9921/index.html
防水対策がしっかりとされていると、雨天のアウトドア活動も意外に苦にならないものです。とくに身につけるアイテムには十分に気を遣って、天候に負けずに楽しんでいただければと思います。
【取材協力】
■監修:打越俊浩
■プロフィール:フリーライター。釣り、キャンプ、登山などのアウトドア系雑誌の編集、執筆、撮影を行う。プライベートな山行は、最近では低山が主流。釣りは鮎友釣り、渓流釣り、沖釣りなどを堪能して年間の釣行日数はトータルで30日ほど。