キャンプに行くときには、雨天に備えてレインウェアを携行していくと思います。また、シューズも防水性能を備えていれば、安心してアウトドアで活動することができますね。
でも、レインウェアやシューズの防水性能が低いと内部に水が入り込んで体が濡れてしまい、非常に不快な思いをしますし、体温や体力も奪われてしまいます。そんな目に遭うことのないように、レインウェアとシューズについても、しっかりとメンテナンスしておきたいものです。そこで、アウトドア活動に詳しいフリーライターの打越俊浩さんに、「レインウェアとシューズの防水対策」について教えていただきました。
防水性、撥水性、透湿性が重要
レインウェアやシューズも、キャンプ道具と同様にきちんとした手入れが重要です。防水性能は徐々に劣えていきますから、普段からメンテナンスをしておかないと、いざ使ったときに水がしみ込んできてしまい、こんなはずじゃなかった、なんてことも起こりえます。
まずはレインウェア素材についての基本を解説しましょう。レインウェアが採用している素材には、防水性・撥水性だけを持つタイプのほかに、透湿性を併せ持つタイプがあります。これは、汗などによる内部の蒸れを外に排出することができるもので、「雨水はシャットアウトしつつ、蒸れを極力防いでくれる素材です」(打越さん)。価格は少々高くなりますが、「不快感は圧倒的に少なくなる」(打越さん)ので、アクティブに動き回る人にはおすすめです。
高機能なレインウェアはもちろん魅力的なのですが、使い方によっては、そこまでのスペックを必要としないかもしれません。打越さんも、「耐久性が高いレインウェアを5~6年着続けるのもありですが、少し安価なタイプを3年くらいごとに買い替えるというのも、一つの選び方です」とアドバイスします。最近は、いろいろなブランドが登場していますので、手頃な価格で防水・撥水性能、透湿性能が高いものを選び、短めのスパンで交換していくのもいいでしょう。
防水スプレーは汚れも付きにくい
さて、レインウェアやシューズの防水対策には、「防水スプレーを使うのが、作業も楽なので断然おすすめです」(打越さん)。シューズの場合は、防水性能が上がるだけでなく、汚れが付着しにくいというメリットもあります。
防水スプレーを選ぶときは、その成分をしっかりとチェックしておきましょう。シリコン系とフッ素系がありますが、「先に紹介した防水透湿性を持つ素材の場合は、必ずフッ素系を使用してください」(打越さん)。シリコン系は安価で防水性も高いのですが、透湿性能に影響を与えるおそれがあるからです。