ドイツ生まれの総合アウトドアブランド「Jack Wolfskin(ジャック・ウルフスキン)」。自然のなかでの新しい経験や、新しい自分を発見するアクティビティの提案と、環境保全に対する取り組みや啓蒙活動を目的として、体験イベント「JACK WOLFSKIN DISCOVERY CLUB 2023」を開催しています。
プログラムを通じて自然界の学びが得られるということで、今回は、年間で全4回を予定しているイベントの、第1回目となるフィールドワークに参加してきました。ブランド名にちなんでオオカミ信仰の山・御岳山をトレッキングします。
前編では、御岳神社までのトレッキングの様子をレポート。御岳山がオオカミ信仰の山になったゆえんや歴史について、体を動かしながら学びました。今回の後編では、しめ縄づくりの様子をお届けします。
御岳神社を参拝後、御岳ビジターセンターへ
この日はあいにくの雨。御岳神社を参拝する頃から、さらに雨足が強まってきたこともあり、当初のプログラムを変更。御岳の観光案内施設「東京都御岳ビジターセンター」へ移動して、ランチをとることになりました。
ランチは、前編で登場した宿坊、藤本荘のお弁当。藤本荘さんはお料理も非常に評判で、今回いただいたものも、山菜や筍など地元で取れた山の幸が豊富に入っていて、とてもおいしいお弁当でした。
御岳の伝統的なしめ縄作りに挑戦
御岳で代々受け継がれる伝統的なしめ縄作りを、ビジターセンターのガイド、馬場さんの手ほどきを受けながら、参加者、イベント運営スタッフも交えて、全員で体験しました。
よく見る正月飾りのしめ縄は、どれも立派に仕上がっていますが、どうやって作っているのでしょうか。それは実に、アナログな製法で作られていたのです。
1本1本、藁を撚り(より)、捩る(もじる)ことで、しめ縄は作られる。ビジターセンターのご協力を得て、藁をたくさんご用意いただき、レクチャーがスタート。まずは藁を4本ほどまとめて持ち、手に水を適量つけて、藁を柔らかくしながら撚り、捩る。回転させながら藁を編んでいくイメージです。
文章に書くと簡単そうに見えますが、これが結構難しいのです。
少しでも藁の撚りが弱いと、捩った時にほどけてきてしまうので、しっかりと強固に撚ります。足の親指にひっかけて作業するとやりやすいとか。先人の知恵ってすごいんだなぁと、感慨深くなりました。早い人は4本を2分で撚りあげると聞いて驚き。筆者は40分かかってもまだ出来ませんでした。