めったにできない特別イベント! 〝鷹匠体験〟に参加可能
掛川花鳥園は、展示の中心が大きなガラスハウス。冷暖房完備かつ全天候型なので、雨であっても鳥とのふれあいを楽しむことができます。しかし、この花鳥園の見どころは屋内だけではありません。水鳥の池や森のバードハウスなど、屋外にも様々なブースがあります。
屋外のショー会場では、毎日10時30分にハリスホークなどの猛禽類を中心としたフライトショーを開催。ヘビを蹴り倒す「ヘビクイワシ」の、おもちゃのヘビに対するキック芸などを見ることもできます。
さらにこの屋外のショー会場では、6月中の土曜日限定で「鷹匠体験」に挑戦可能! こちらは今年の大河ドラマの主人公である徳川家康が〝鷹狩り〟を趣味にしていたことにちなみ、新たにできた特別イベントです。自分の腕までタカが飛んでくるホークフライトを体験することができます。
まずは羽織を着て手にグローブを装着。スタッフさんがグローブの上にエサを置くと、大きな鷹がすーっと飛んできて……。慣れた様子でふわっと着地。すごい迫力です。
その後、腕の上でエサのお肉を食べはじめました。顔は凛々しいのですが、近くでエサを食べている様子はとてもかわいいんです。
ショーなどで1人だけ選ばれてタカを乗せるという場面は見ますが、一人一人が腕にタカを乗せられる体験はかなりレア。自分の腕に乗ったタカをじっくり見る機会はなかなかないと思います。
この鷹匠体験は2023年6月17日(土)・24日(土)に、各日20名限定で開催。ホークフライトのほか、鷹アイスを食べられたり、クイズラリーが楽しめたりと、特典もついた充実のイベントとなっています。体験には事前に申し込みが必要です。(https://recommend.jr-central.co.jp/zurashi-tabi/dokoiku-ieyasu/planall/paln9.html)
聞いた話では、ときどき掛川花鳥園の敷地内にある森へ、鷹が遊びに行ってしまうハプニングもあるんだとか。これぞ本当の放し飼い。きちんと戻ってくるところが賢いですね。
※雨天時や鳥のコンディションによっては、ハリスホークによるホークフライト体験を、より大型の鷲、レッドテールホークの腕乗せ体験に変更させていただく場合がございます。
世界で二番目に大きな鳥! エミューとのふれあいも
また、屋外にあるスペースの中で特に見逃せないのが「エミュー牧場」です。エミューはダチョウに次ぐ〝世界で2番目に大きい鳥類〟で、オーストラリアに生息しています。ダチョウと同様、飛ぶことはできませんが、最大時速は50kmと凄まじく速いスピードで走ることができます。
その身体能力の高さは、1983年にオーストラリアで勃発した「エミュー戦争」で証明済み。
エミュー戦争とは、農地に侵入してきた2万羽ものエミューに対し、オーストラリア政府が軍を派遣した出来事です。オーストラリア軍はエミューを機関銃で迎え撃ちましたが、結果は人間側の大敗。討伐に一カ月かけたにもかかわらず、1000羽すら仕留めることができず、あえなく撤退するはめになりました。エミューは軍隊にも負けないくらい、すばやく頑丈な生き物なのです。
エミューの体長は1.5mほど。エミュー牧場で間近で見るとその大きさに驚きます。まさか花鳥園にここまで大きな鳥が放し飼いにされているとは思いませんでした。そしてさすがは掛川花鳥園。この大きさのエミューともふれあい可能です。
柵の外からエサをあげられる……のはもちろんですが、この柵の中に入ってふれあいをすることもできます。大きな体ではありますが、温厚な性格なので、怖がらなくても大丈夫。
とはいえ、エサをもって入ると大きなエミューたちに囲まれますので、小さい子どもなどは注意が必要ですね。
掛川花鳥園でのびのびと暮らすたくさんの鳥たち。ここでは「鳥を展示している」というよりも、あくまでも鳥のすみかに遊びに行って、その生活を垣間見ているようなスタイルが魅力的でした。
今回ご紹介したのは、掛川花鳥園の見どころのほんの一部です。ぜひ一度、鳥たちが自由気ままに暮らす楽園に足を運んで、その魅力を直に体感してみてはいかがでしょうか。
■掛川花鳥園(静岡県掛川市南西郷1517)