フタを開ければ半径数メートルまで強烈な臭いが漂うという「世界一臭い食べ物」シュールストレミング。ですが、適切に処理し、ある程度臭いを取り除けば、しっかりおいしく食べられるのです。今回はシュールストレミングの取り扱い方、食べ方をご紹介します。
決して室内で開けてはいけない缶詰
まず、シュールストレミングは基本的に屋外で開缶しましょう。充填されている汁が強烈で、カーペットなどの家具に付着するとなかなか臭いが取れません。たとえ屋外でも、広範囲にとんでもない臭いが漂うので、迷惑にならない広い場所を選ぶのがベターです。
開ける際には、必ずゆっくりと缶切りを入れることが重要。シュールストレミングは缶の中で発酵が進むため、その過程で発生したガスによって内部の圧力が高まっている場合があります。激臭の汁が衣服に飛ばないように注意して開けましょう。
缶を開けたらすぐに中の汁は捨て、身はナイフとフォークで解体し、骨と尾を取り除いてほぐしましょう。ここまでやれば開缶時ほどの臭いは残っていないはずです。それでもどうしても気になる場合、ほぐした状態で、しばらく外の空気にあてておくとより臭いが抑えられます。