神奈川の街並みがはるか遠くまで望める山頂
ここからしばらくは、足を大きく上げて登るハードな道が続きます。風景を楽しむ余裕はなくても、石標の数字チェックは忘れません。黙々と歩を進めること約30分。ぽっかり開けた場所に到達しました。20丁目の富士見台です。
帯状の雲から顔をのぞかせる富士山と対面したら、元気が湧いてきました。なお、江戸時代にはここに茶屋があったとのこと。甘いものを片手に、富士山の眺望を堪能する人たちでごった返していたのでしょうか。
富士山ビューを満喫したのちは、脇目もふらずに上を目指して進みます。これまでたびたび現れた急傾斜がなくなり、割と楽に歩けます。ヤビツ峠からの合流地点である25丁目を過ぎ、こんな感じで山頂までたどり着けるのかと期待したのもつかの間、試練とも思える登山道がまだ残っていました。
その後、鳥居が見え、その脇には28丁目の石標がありました。やっと登り切った! 鳥居をくぐって、阿夫利神社本社が鎮座している山頂に向かいます。
山頂標識といっしょに記念撮影をして、展望スペースでしばし充電タイム。伊勢原や厚木の街並みはもちろん、横浜方面まで一望できます。場所を変えると、相模湾や江の島まで見渡すことができました。
帰りは見晴台経由で下山します。本当ならのんびり下りるはずでしたが、ケーブルカーの最終便に間に合わないかもしれない! というわけで、駆け足で大山を後にしました。
もっと時間に余裕を持つべし、と肝に銘じつつ、いつか再訪しようと心に誓った半日ハイクでした。