【本結び】ロープとロープをつなぐ方法 

「本結び」は、2本のロープの先端どうしを結ぶ方法です。こちらもとてもシンプルなので、「すぐに活用できると思います」（打越さん）。　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

【結び方の手順】

手順01／2本のロープの先端をクロスさせます。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

手順02／一方の先端をもう一方に巻きつけます。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

手順03／奥側にある先端をもう一方の下に重ねます。  　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

手順04／奥側の先端を輪に通します。 　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

手順05／左右の先端と元側を引っ張って、結び目を締めます。　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

この結び方は、キャンプに限らず日常生活でも活用できますので、紐の長さが足りないなどといったときに重宝しそうです。 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

【自在結び】ロープの長さを調整できる結び方 

「自在結び」とは、ロープの長さを調整できる、便利な結び方です。テントなどを買うと自在金具の付いたロープが付属していますが、それと同様の役割を持つため、「テントやタープの張り綱に応用できます」（打越さん）。自在金具を紛失したときや、金具付きのロープが足りないときなどにも便利ですね。 

緩んだロープをしっかりと張りたいとき、逆に張りすぎているロープに少し余裕を持たせたいときなど、結び目を〝自在〟に動かせるので、とても重宝する方法です。 　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

【結び方の手順】

手順01／まずロープの先端をペグなど結びたい対象物に通します。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

手順02／先端側の長さに余裕を持たせて、元側を巻くようにして一つめの結び目を作ります。　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

手順03／この結び目から20～30cmほど離れた位置に、先端を2回、戻す方向に巻きつけます。　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

手順04／その先でさらにもう一度、先端を巻きつけます。　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

手順05／二つめの結び目をしっかりと締めつけます。 　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

二つめの結び目とペグ側のロープを持って引っ張るとロープがきつく締まり、逆に二つめの結び目と元側のロープを引けばロープの針を緩めることができます。 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

本記事では、「もやい結び」「巻き結び」「本結び」「自在結び」という4つの基本的なロープワークを紹介しました。出発前に自宅で練習をして、キャンプ場でもスムーズに実践できるようにしましょう。きっと、家族や仲間に一目置かれますよ！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

【取材協力】

■監修：打越俊浩

■プロフィール：フリーライター。釣り、キャンプ、登山などのアウトドア系雑誌の編集、執筆、撮影を行う。プライベートな山行は、最近では低山が主流。釣りは鮎友釣り、渓流釣り、沖釣りなどを堪能して年間の釣行日数はトータルで30日ほど。