サンシャイン水族館では、特別展を始めてから、2023年で10周年を迎えました。そのなかでも大好評を博し、累計約40万人の来場者を動員した特別展「もうどく展」と「もうどく展・痛」がリニューアルされ、2023年3月17日(金)~11月5日(日)の期間にて開催。前回からさらにパワーアップした猛毒の世界を、ぜひ体験してみてください。
この世界は毒だらけ! 斬新な展示方法をご覧あれ
約25種類の毒を持った生物たちが大集結したこの展示。会場内では、危険な部位や毒の分析結果などを、サンシャイン水族館独自の毒レベルを用いて紹介しています。
この世界には、微弱な毒を持つ生物から、人間の死亡例も確認されているほど強力な毒を持つものまで多様な生物がいます。「もうどく展」では、生体展示をしており、間近で見られるのが特徴です。
展示されている生物は、普段サンシャイン水族館で見られるものから、このもうどく展のために集まった生物まで様々です。
入り口付近の足元には、サンシャイン水族館でオリジナルに制作した、ポルカドットスティングレイの丸い絨毯が敷いてあります。ポルカドットスティングレイは有毒のエイで、今回の特別展でも展示されています。ブラジルのシングー川にのみ生息し、尾にある尾棘(びきょく)と呼ばれる毒針と体のドット模様が特徴。尾棘に刺されると、めまいや呼吸困難、痙攣などの症状を引き起こします。
展示生物を一部紹介すると、真っ赤で目立つ見た目のアデヤカキンコは、サポニンという毒を持っています。魚に対して毒性が強く、同じ水槽に入っている魚が死んでしまうこともあります。
有毒生物として不思議なのは、ドクウツボ。シガトキシンという、死に至ることもあるほどの猛毒を持っていますが、その有無は個体によって違います。毒があるかどうかは、食べてみないとわからないのだそう……。
展示されている生物は、エイやフグなどの魚類が多いですが、カエルやトカゲ、ムカデなども展示されています。苦手な人は十分注意して行きましょう。「世界最大のムカデ」とされるペルビアンジャイアントオオムカデは、体長が40cmほどにもなる大型のムカデです。顎肢(がっきゃく)に咬まれると呼吸困難に陥るほどの猛毒を有し、小動物なら心拍を停止させることができるそう。見た目も威力もインパクト抜群です。
そのほかにも、さまざまな有毒生物が展示されています。体の上部の模様が特徴的な生物は低い位置で見下ろせるように、腹側の色が毒の印である生物は下からも覗けるような展示方法となっており、より毒性がわかりやすく観察できるようになっています。
スカンクの〝あのニオイ〟を体感!
今回の特別展では、スカンクが放つニオイを再現した体験展示もあります。スカンクが外敵からの攻撃を逃れるために放つあのニオイは、よくオナラだといわれることがありますが、実は肛門付近の臭腺から放たれるものなのです。
せっかくの機会ですから、その独特の刺激臭を体験してみてはいかがでしょうか。
オリジナルグッズも盛りだくさんの「もうどく展」があなたを待っている!
会場出口には、グッズコーナーも設置されています。グッズの中には、展示生物のぬいぐるみや「もうどく展・痛」から復刻した、毒々しい色合いのオリジナルポップコーン、飼育スタッフのこだわりがつまったオリジナルステッカーの販売があります。普段の水族館では手に入らない刺激的なグッズもたくさんあり、ついつい手にとってしまうこと間違いなし。
チケットの種類によっては、もうどく展オリジナルの「ドクドク★キャンディー」がついてきます。キャンディー付きのチケットは、特別展のみ入場の場合は900円(通常600円)、水族館他対象施設を利用する場合は700円(通常400円)で購入できます。
一度訪れると、ユニークな生きものたちのとりこになること間違いなし。ぜひ不思議な「毒」の世界へ足を運んでみてください。