食材は途中の道の駅かスーパーで地元産を調達
うどん県・香川を通過するときに、地元食材を扱うスーパーマーケットに立ち寄って買い出し。うどん王国では、スーパーで売っている茹で麺ですらかなり美味しくて、寒い山上の夜はうどん入りの鍋がベストチョイスだ。私の場合、旅先では地元の食を堪能するのを鉄則としている。
山上泊は、早朝から行動できるのがメリット。標高が高い場所ならではの、朝のキリっとした空気に包まれるのが最高に心地がよい。もちろん小屋泊でもそこは同じだけれど、テント泊ならよりいっそう自然の中にいることが実感できるのが気に入っている。
一度、台風一過の好天を狙って来てみたら、想定外の大荒れに遭遇して、テントごと飛ばされそうになったこともあるのだが、そういう目に遭ってもやっぱり剣山はいい山だと思う。
四国の山は、独特の伸びやかな雰囲気が魅力的。美しい景色、特有の植生、美味しい食。山麓には温泉も点在している。京阪神からだと、ほどほどの距離感で、移動で疲れ果てることもないわりに、旅感が味わえる。ほかにもたくさんいい山がある四国には、まだまだ通ってみたいと思っている。
【データ】
■剣山・西島野営場
■徳島県三好市東祖谷菅生
■通年営業(リフトの営業は、2023年4月15~11月30日予定)
■https://www.rinya.maff.go.jp/shikoku/release/hozen/tsurugi.html
■著者:根岸真理
1961年、兵庫県神戸市須磨区生まれ。1歳前に親に連れられ須磨アルプスで登山デビュー。ハイカー歴60余年、アルパイン歴30年のアウトドアライター。『六甲山を歩こう!』(神戸新聞総合出版センター)ほか六甲山関連本を4冊上梓。『神戸新聞』のおでかけ情報欄「青空主義」に月イチで六甲山情報を執筆中。