ソトラバ

「キャンプ × ビジネス心理学」 vol.05 ソロキャンプを「サードプレイス」として活用し、「自分だけの世界」へ!

楽しい外遊びはソトラバで。アウトドアWEBメディア Soto Lover

自分なりの「サードプレイス」を持つ

また、ソロキャンプに行くなら、あちこちに出かけるのではなく、できれば同じところに何度も通うといいそうです。というのも、一人でも手軽に行けるキャンプ場を見つけて何度か訪れるうちに、キャンプ場のスタッフや常連客、近くのコンビニ店員などとなんとなく顔見知りになってきます。そうすれば、自然と会釈したり、短い会話を交わしたりすることもあるかもしれません。

「それがまた心地よく感じられるようになるんです。このような、職場でもなく家でもない『サードプレイス(=第3の場所)』を持つことが非常に重要です。人は自分とは特に親密ではないけれど、心地よい距離感を保つことのできる第三者と接することで、癒されるといわれています。自分を知っている人たちだけの中にいると、気が張ってしまいますし、周囲の目が気になってリラックスできないかもしれません。一方、まったくの孤立した状況もストレスになります。でも、『顔は一応知っている』という程度の関係性の薄い人たちとの間で、ちょっとしたコミュニケ―ションを取ることによって、心が癒されて日頃のストレスが解消されやすいのです」

ソロキャンプをはじめ、行きつけのカフェや居酒屋、スポーツジムなど、場所はどこでもかまいません。自分なりに一息つける場を持つことが効果的です。今からでもそういう場を作りに、出かけてみてはいかがでしょうか。

 

                      

【プロフィール】

晴香葉子さん

■プロフィール:心理学者・心理コンサルタント・作家。民間企業勤務を経て心理学の道へ。心理学、コミュニケーション学、メンタルヘルスに関する確かな知識をもとに、テレビ番組の監修や出演、本の執筆、講演など各方面で活躍。早稲田大学オープンカレッジで「心理学」「行動経済学」「メンタルヘルス」の講師を担当。

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