美しき〝茶〟源郷の中をうっとり散策
関西で茶処といえば、宇治茶で知られる宇治が思い浮かびますが、実際に茶の栽培が盛んなのは、京都府南部の広い範囲。
なかでも和束町は、桃源郷ならぬ「茶源郷」として知られ、美しい茶畑が広がるエリア。広大な茶畑の中でハイキングが楽しめるほか、地元産のお茶を味わえるカフェなどもあります。
「日本で最も美しい村」連合にも加盟している和束町。情報交流ステーション「和束茶カフェ」を起点に、3km程度の初級コースから、約9kmの上級コースまで3コースがあり、のどかな里山風景を楽しみながら歩けます。
お手軽ハイクの疲れは宇治茶の老舗が癒してくれる
日本茶の本場、宇治は観光地で、付近に茶畑はないのですが、日本茶が味わえるグルメスポットは盛りだくさん。
大人気の辻利兵衛本店や中村藤吉本店、上林茶舗など、数々の老舗が店を構えています。宇治茶を使った茶団子や茶そば、抹茶パフェなど、美味しいものが目白押し、グルメハイクが楽しいエリアです。
宇治神社のすぐ裏手には、仏徳山という小さな山もあり、一時間ほどの手軽なハイキングが楽しめます。
仏徳山から隣の朝日山へ縦走し、朝日山の山麓へ下山すると、興聖寺という庭園が美しいお寺があります。このお寺の境内には、収穫前の一定期間、黒い覆いをかけて育てる「覆下園」という形式の茶畑が再現されています。
日本茶の最高峰、玉露の製法で、茶摘みの前に20日間ほど、茶畑の上に黒い覆いをかけて日光を遮断することで、まろやかな旨味が凝縮したお茶になるそうです。
日本茶が一番美味しい「一番茶」の時期は、気候も爽やかで野外で過ごすのに気持ちが良い季節です。茶畑やお茶を楽しむグルメハイキングに、ぜひおでかけ下さい。
【データ】
■施設名:茶室静香亭(静香園)
■住所:兵庫県神戸市灘区原田小屋場大原1-5
■営業日:土日祝のみ営業、雨天休業
■URL:https://www.instagram.com/sizukaen/?hl=ja
■施設名:旧天上寺史跡公園
■住所:兵庫県神戸市灘区摩耶山
■施設名:〝茶源郷〟和束町
■住所:兵庫県和束町
■施設名:佛徳山興聖寺
■住所:京都府宇治市宇治山田27-1
■URL:https://www.uji-koushouji.jp/
※2023年4月現在の情報です。最新の情報につきましては各施設にお問い合わせ下さい