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アウトドア医療のプロに聞く! キャンプなどの外遊びで受傷することもある「もしものときに役立つ!! 知っておきたい植物のかぶれ vol.1」

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ウルシに似た銀杏やマンゴーなどにも注意

ウルシオール(ウルシ成分)と似たアレルゲンを持つため、ウルシと交差反応(似たような抗原に抗体が反応してしまうもの)するものがあり、ウルシにかぶれる人は、以下のものにもかぶれることがあります。     

●イチョウ(銀杏)

銀杏の果肉の部分に含まれる成分がウルシ成分に似ており、酷いと湿疹が全身に広がる 全身性接触皮膚炎を引き起こします。ウルシかぶれを起こす人は、銀杏拾いはやめておくか、ビニール手袋などを使い対策しましょう。

         

銀杏の葉と銀杏

●マンゴー・カシューナッツ

ウルシ科でよく似たアレルゲンを持つ。ウルシかぶれの人は、食べると口のまわりが腫れる(口周囲皮膚炎)。口の中の痺れや腫れ(口腔アレルギー症候群)を起こすことがあり、注意が必要。

補足としては「植物かぶれ?」と思ったら、植物に付いていたドクガやチャドクガなどの毛虫の毒毛が刺さってしまったという場合もあります。植物かぶれと似たような症状が出ることを覚えておきましょう。

次回は、対処法や薬について説明します。

     

■監修:稲垣泰斗(いながきたいと)

■プロフィール:救急医、Tight medical works代表、WMAJ野外災害救急法医療アドバイザー。北里大学医学部地域総合医療学特任助教。好きなアクティビティは登山、トレイルランニング、生き物観察。2児の父。

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