一見無縁とも思えるキャンプと恋。でも、実はキャンプには恋愛が芽生えたり、二人の距離が縮まったりする要素が満載です。キャンプで共同作業を行う中でお互いに「相補性」が確認できれば、交際が発展して、結婚へまっしぐら! となるケースも。
人間関係と恋愛心理に詳しい専門家・晴香葉子先生にお話を伺いました。
「SVR理論」では、結婚にはRが必要?
付き合っているカップルがやがて結婚を意識するようになるのは自然の流れともいえますが、そのタイミングやスタイルに関する考え方については、多少ズレが出てしまいがちです。特に晩婚化や非婚化が進む昨今、「本当にこの人がいいのかな?」「必ずしも結婚という形にこだわらなくても……」などと考えたりして、なかなか踏み切れないという人も多いのではないでしょうか。
もちろん、お互いに納得してその状態でいるのならいいのですが、自分は結婚したいという気持ちがあるのに、相手にそのつもりがないまま、なんとなく時間が過ぎていってしまうと、後々、その恋愛自体を後悔することにもなりかねません。将来的に結婚したいという気持ちがあるのならば、ある程度のタイミングで、その可能性や相性を見極めることができるといいですよね。
恋愛から結婚までのプロセスについては、「SVR理論」で説明することができます。これによると、恋愛の初期段階では外見や声、性格などの「S=刺激(Stimulus)」、中期段階の恋愛関係では「V=価値観(Value)」の共有、その次の結婚の段階では「R=役割(Role)」が重要になります。
恋愛はまず刺激がないと始まりません。そして、趣味や価値観が一緒なら、長続きしやすくなります。でも、そこから一歩進めていいパートナー、結婚相手になるには、お互いがその役割を理解し、苦手な部分を補い合うという「相補性」を実感することが大切なのです。