自然の好循環が1年もののカキを育てる
「初めはカキ棚を3分の1に減らし、厳しいルールのなかでやっていけるのか不安でした。しかし、認証を取得して続けていくうちにストレスのない環境で、個々のカキに十分な海の栄養が行きわたるので、1年でもしっかり身の詰まった生食用が生産できるようになりました。漁業者たちは労働時間が減り、休みがとれるようになり、海はさらにキレイになりました」
と、語ってくれたのは漁協戸倉出張所カキ生産部会、部会長の後藤清広さん。
豊かな藻場が育ち、天然のアワビやナマコ、多様な魚類や海鳥たちが集う、世界でもまれにみる南三陸町志津川湾でゆったりと育った「戸倉っ子かき」は、むき身で年間150トン、2億円を売上げます。
三陸名産の、感動のひと粒をぜひ一度ご賞味あれ。カキは通常、冬場が旬ですが「戸倉っ子かき」はまだ旬真っ盛り。地元のスーパーや直売所などで、6月初旬まで生食用を販売しています。
【データ】
■南三陸戸倉っ子かき