北アルプスを悠々と望む標高1475mの土地に、登山家が集うキャンプ場があります。近くにある「蓮華温泉ロッジ」という宿泊施設が運営しているため、困ったとき頼れる設備が整っているキャンプ場です。また、それだけではなく他とは一線を画す特徴も──。
楽しみはなんといっても絶景野湯巡り!
このキャンプ場の特徴はふたつ。ひとつは、白馬岳や朝日岳に囲まれ登山口が近いため、新潟側からの北アルプス玄関口として多くの方が登山の拠点にしていること。ふたつめは、息を飲むような絶景と共に、計5つもの温泉が楽しめることです。
そのなかでも4つの野天風呂は脱衣所すらなく、自然のなかに湯船だけがポツンと存在していて、そこに身を委ねれば、絶大な解放感と充足感に心が満たされることでしょう。
ひとつひとつ効能や景色が違う贅沢な温泉
ひとつめのお湯は、キャンプ場近くの蓮華温泉ロッジの「内湯」。大きな一枚ガラス窓から北アルプスを望みながら湯に浸かれます。
ふたつめ以降は、外にある野天風呂へ。ロッジ、またはキャンプ場から、運動靴や登山靴を履いて歩いて行きます。野天風呂巡りの入り口の案内看板を見て、ひとつひとつ巡って行きましょう。
約10分でまず最初に現れるのが「三国一の湯」。こぢんまりと、ひとり入れるくらいの大きさで、温度はぬるめ。お湯につかれば、林のなかで自分だけの壺風呂に入ったような、贅沢なひとときを過ごせます。
三国一の湯から5分ほど登ると、次に現れるのは「仙気の湯」。目の前には、雪倉岳、朝日岳、五輪山などの北アルプスの山々が広がり、湯船に浸かりながら圧巻の景色を愛でることができます。
仙気の湯から、さらに5分。一番高台にある「薬師湯」は、他のお湯が混浴なのに対して、女性優先で入れるよう配慮されています。お湯は透明ですが、岩に苔が生してエメラルドグリーンの湯船を作り出していて綺麗。
一度、仙気の湯まで下り、来た道と別の道を10分ほど下ると現れるのは「黄金湯」。重炭酸土壌泉の柔らかいお湯で、疲れも吹き飛びます。