おすすめ野草レシピ.03 ~タンポポの新芽パスタ~
「毎年春先に作るのが、タンポポの新芽のパスタ。タンポポは、新芽だとまだそんなに苦味がなくて、柔らかいんですよ」
「まだ出たばっかりの柔らかいところを取ってきて、茹でずに使います。いつものパスタを作るのと同じようにオリーブオイルでベーコンなどの具材をさっと炒めて、最後にタンポポの新芽をパッと入れて、軽く炒めておしまい。パスタに和えていただきます」
──しっかりアク抜きをしないでもいいんですね。
「新芽のうちはなんでもそれほどアク抜きしなくても大丈夫なんですよ」
季節ごとの自然の食材を味わう暮らしの楽しみ
──野草以外の自然の食材のお料理についても教えてください。
「庭に梅の木がいっぱいあるので、毎年、梅仕事の時期は忙しいですね。梅干しに、梅シロップ、割れちゃったやつは梅ジャムにしたり。
梅醤油や梅味噌とかもなんでもできますね。梅醤油はお醤油に1カ月くらい漬け込んでおけば使えるようになります。お刺身につけて食べたりするとおいしいですよ。
茨城に姉の家があるんですけど、そこでブルーベリーなんかがとれるので、夏はジャムにしたり、秋は栗もとれるので、渋皮煮にしたり栗のクリームを作ったりします」
──素敵ですね。いずれ、自然の食材を楽しむお料理漫画もぜひ描いていただきたいです。今回はどうもありがとうございました。
【プロフィール】
■折原みと:少女漫画家・恋愛小説家。1985年にデビュー。代表作に『時の輝き』『アナトゥール星伝』『きみと100年分の恋をしよう』シリーズなどがあるほか、エッセイ、絵本、レシピ本など著書多数。プライベートでは海を愛し、2級小型船舶免許、ダイビングライセンスを持つ。茶道、華道、日本舞踊など和文化の習い事にも精を出す。横須賀を舞台にした小説『うみねこ館の四姉妹(1)』(ポプラ社)が4月5日発売。