どうやって見分ければいいんでしょう?
「新芽の場合、1番わかりやすいポイントは、その形状です。バイケイソウの新芽は、葉脈に沿ってアコーディオンドアのようにパタパタパタ、と折り畳まれて出てくるんです」(写真下)
「一方でウルイは、くるくると筒状になって出てきます」(写真下)
第二の見分けポイントは〝葉脈の形状〟
「二つめのポイントは葉脈の形状です。ウルイは葉脈が外に向かってボコッと出っぱっていますが、コバイケイソウ(左)は葉脈の部分が凹んでいます。外側から触ってみて、「葉脈が凹んでいたら毒」と区別します」
「ただし、コバイケイソウは高山植物なので、平地や低山ではそれほど心配する必要はありません。
なお、私のガイドツアーではいつも、戻ってからじっくり鑑定時間を設けています。山菜と間違いやすい毒草や毒キノコは同じところに生えているケースも多いので、参加者が採ったもののなかに混入していることも珍しくないんです。
みなさんも、採る時だけでなく、持ち帰ってからもじっくり確認するといいですよ」
【プロフィール】
■荻田 毅(おぎたたけし)
■プロフィール:日本特用林産振興会認定の山菜アドバイザー・きのこアドバイザーとして、ガイドツアーをはじめ、各メディアで山菜&キノコの知識と魅力を伝える。「天然キノコ」や「山菜」「貝」などの〝天然食材〟探しの記録をまとめたブログも運営。